国交省、不適切な分解作業で大型特殊自動車メーカー3社に業務改善命令

 国土交通省は11月22日、大型特殊自動車メーカー3社(コマツキャタピラージャパンヤンマーアグリ)に対し、認証を受けていない事業場によって分解整備作業が行われたことについて、業務改善を指示したと発表した。

 ~以下は国土交通省のニュースリリース

 本年4月、三菱ロジスネクスト㈱より、道路運送車両法第78条に基づく自動車分解整備事業の認証を受けていない全国56事業場(子会社の販売会社)において、道路運送車両法第49条で規定されたブレーキドラムを分解するなどの分解整備作業を実施していた旨報告があったことから、国土交通省は、4月24日、同社に対して業務改善指示を行うとともに、大型特殊自動車メーカー関係団体に対し、適切な分解整備を実施する旨を傘下会員に周知するよう指示したところ、大型特殊自動車メーカー6社より、それぞれ、三菱ロジスネクスト㈱と同様に、子会社(販売会社)又は直轄工場において、認証を受けないで大型特殊自動車のブレーキドラム脱着等の分解整備を実施していた旨報告があり、本年6月20日に改善指示を行いました。

 今般、新たに㈱小松製作所など大型特殊自動車メーカー3社より、それぞれ、三菱ロジスネクスト㈱と同様に子会社及び系列の販売会社において、自動車分解整備事業の認証を受けないで大型特殊自動車のブレーキホース交換等の分解整備を実施していた旨報告がありました。

 このため、本日、国土交通省より大型特殊自動車メーカーに対し次の事項について実施するとともに、平成30年12月21日までに報告するよう、それぞれ指示しました。今後、報告内容を精査の上、厳正に対処することとします。

1.認証を受けていない事業場で分解整備作業を実施した自動車について、速やかに認証を受けている整備工場で安全確認を実施すること。

2.認証を受けていない事業場については、認証を取得するよう指導し、認証取得が困難な場合は、分解整備を必ず外注させること。

3.再発防止策を講じ、速やかに実施すること。

4.これまで報告された事案以外にも法令に抵触している事案がないかあらためて調査を実施すること。

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