プライメタルズテクノロジーズ、中国の承徳鋼鉄から連続亜鉛めっきラインと酸洗ラインを受注

 プライメタルズテクノロジーズ(以下PT社)は11月21日、中国の鉄鋼メーカーである承徳鋼鉄バナジウム・チタニウム冷間圧延鋼板有限公司(Chengde Steel Vanadium Titanium cold-rolled sheets Co,Ltd.:承徳鋼鉄)から、河北省承徳市に新設中の冷間圧延・プロセス工場向け連続亜鉛めっきライン(CGL)と連続酸洗ライン(CPL)を受注したと発表した。

 CGL は冷延鋼板の年間処理量41 万トン、CPL は年間処理量100 万トンで設計されており、両ラインとも厚鋼板の処理が可能。加工された鋼板は建材、建設、自動車向けとして使用される。亜鉛めっきコイルと酸洗コイルの生産開始は2019 年第3四半期の予定。

 承徳鋼鉄は中国最大手の鉄鋼メーカーであるHBIS 集団の一員であり、2016 年の年産量は4,600 万トン。承徳市双滦区にある新しい冷間圧延総合工場は、冷延コイル、焼鈍コイル、原板(フルハードコイル)、溶融亜鉛めっきコイルを含む年間総生産量210 万トンの工場として設計されている。

 CGL は厚さ1~6 mmの熱延鋼板に加えて、厚さ0.5~2.5 mmの冷延鋼板を最大幅1,630 mmまで処理可能で、納入される設備には最大圧延荷重1,200 トンのスキンパスミルとテンションレベラーも装備されている。CPL は板厚1~8 mmの鋼板を幅1,630 mmまで処理可能で、サイドトリマー、スクラップチョッパー、最大圧延荷重1,500 トンのスキンパスミルが各1 基設置されている。

 PT社は CGL とCPL の機械、電気設備のエンジニアリングおよび機器納入、さらに低電圧システム、モーター、VVVR ドライブ、モーター制御センター(MCC)、計測機器、ベーシックオートメーション(レベル1)およびプロセスオートメーション(レベル2)を含む電気・自動化システムのエンジニアリングおよび納入、そして据付、試運転指導を担当している。なおオートメーションについては、将来的にレベル3 システムにも対応できるインターフェースも準備される予定です。本工事で顧客である承徳鋼鉄は、中電圧システムと開閉装置付き変圧器の供給と据付を担当する。

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