プライメタルズテクノロジーズ、中国の日照宝華から連続熱間スキンパスミル&テンションレベリングラインを受注

 プライメタルズテクノロジーズ(以下、PT社)は11月20日、中国の鉄鋼メーカーである日照宝華新材料有限公司(Rizhao Baohua New material Co., Ltd:日照宝華)から連続熱間スキンパスミル及びテンションレベリングライン(Continuous Hot Skin Pass Mill:CHSPM)を受注したと発表した。

 熱延(黒皮)コイルを加工して優れた平坦度とし、下流工程での建設および鋼管メーカー向け鋼管加工と溶接を容易にすることを目的とした新ラインは山東省日照市にある同社工場に納入される。CHSPMラインは年間120 万トンのコイル処理能力で設計されており、2019 年2 月に稼働開始予定。完全統合された設備と自動化ソリューションにより、日照宝華は生産性、製品品質、稼働率を確実に管理し、収益性向上を実現する。

 受注したラインは、大重量の熱延コイル処理用に設計されており、2 本のコイルを装入可能な入側セクション、6 ストランド式横型ルーパー、最大圧延荷重1,500 トンのスキンパスミル、最大張力60 トンのテンションレベラー、検査設備、出側セクションとコイル搬出システムからなっている。

 このラインでは厚さ0.6~4 ミリメートル、幅900~1,600 ミリメートルの鋼板を毎分370 メートルの速度で処理し、コイルの最大重量は35 トン。

 PT社は、熱延コイルの処理に特化したCHSPMラインのエンジニアリング、装置製造、互換性のある駆動機器及び自動化技術の供給、試運転を担当する。すべての設備はPT社のプロセスラインソリューションに基づいて実証されており、優れた平坦度と出側鋼板の目標表面粗度を実現し、最小限のダウンタイムで効率的な稼働をするよう設計され、トン当たりコストを削減する。また、ソリューション全体の最適化により、日照宝華が担当する土木関連工事のコストも削減されている。

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