国際協力銀行(JBIC)、中国でヒルタ工業(岡山)が実施する自動車部品事業に融資

 国際協力銀行(JBIC)は11月14日、ヒルタ工業(本社:岡山県、昼田哲士社長)の中国法人HIRUTA(FOSHAN)AUTOMOTIVE COMPANY, LIMITED(以下、HFA)との間で、融資金額25百万人民元(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は、民間金融機関との協調融資によるもの。(1元は約16.4円)

 今回の融資は、HFAが中国の広東省で行う自動車部品(新型自動車のシャシー等)の製造・販売事業を行うために必要な資金を融資するものであり、今回の融資はHFAの製造設備の増設に充てられるもの。

 ヒルタ工業は、シャシーを始めとする様々な自動車部品の製造・販売を行う中小企業。日系の大手自動車メーカー及び関連産業の海外進出に合わせる形で、これまでアメリカ、タイ、中国、メキシコ及びインドネシアに進出し、海外事業展開を進めてきた。(ロケーション

 今回、ヒルタ工業はHFAへの設備投資を通じ、世界最大の自動車市場を有し、経済成長を続ける中国において、更なる市場シェアの獲得を企図している。融資は、こうしたヒルタ工業の海外事業展開を、人民元建て融資にて支援することで、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するもの。

 JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応を含め、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、中国等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。

 ニュースリリース