井関農機が11月12日に発表した2018年12月期第3四半期累計(1~9月)連結業績によると、売上高は前年同期比1.1%減の1,191億86百万円、営業利益は同22.5%減の35億91百万円、経常利益は同49.2%減の27億65百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同33.4%減の22億19百万円となった。
売上高のうち国内は、新商品を投入した田植機や作業機・補修用部品・修理収入が好調に推移したが、トラクタの減少や施設工事の受注減少などにより、前年同期比0.5%減の939億円となった。海外は、取引条件変更が一巡した北米の増収、欧州におけるヰセキフランス社の増収はあるものの、中国の田植機やタイのトラクタでの現地在庫調整による出荷減少などにより、同3.5%減の252億86百万円となった。
国内農業環境は、農業の構造的な変化が進む中、農機市場は、ほぼ横ばいで推移している。井関農機では、新商品投入や顧客対応の充実を図るなど、引き続き販売量の拡大に努めた。海外では、主力地域である北米、欧州、中国、ASEANでの販売強化に努めた。
2018年12月期連結業績は、第3四半期の業績と足もとの受注状況を踏まえ、前回(8月8日)予想を修正した。売上高1,550億円(前期比2.1%減)、営業利益32億円(同19.1%減)、経常利益26億円(同38.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益14億円(同50.1%減)となる見通し。
なお、為替レートは、1米ドル=110円、1ユーロ=130円を前提としている。
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