MHIヴェスタス、世界最大出力の洋上風力発電設備V164-9.5MWを23基受注

・ベルギー北海沖合Northwester 2ウィンドファーム向け

 デンマークのヴェスタス社(Vestas Wind Systems A/S)と三菱重工業が折半出資する洋上風力発電設備合弁会社、MHIヴェスタス(MHI Vestas Offshore Wind A/S)は11月12日、ベルギーの風力発電事業者であるパークウィンド社(Parkwind NV)が進める出力21万9,000kWのノースウェスター2(Northwester 2)ウィンドファーム・プロジェクト向けに、世界最大出力となる9,500kWの洋上風力発電設備V164-9.5MWを23基受注、併せて15年間の長期保守サービス契約も締結したと発表した。同プロジェクトは2020年の完成を目指しており、2019年後半の据付開始を予定している。

 ノースウェスター2ウィンドファームは、ベルギーの沖合約50kmの北海洋上で、2018年内の着工に向け開発が進んでいるもの。20万世帯分を超える電力を供給する計画で、パークウィンド社は、同プロジェクトの建設段階では1,000人以上の雇用と、運用およびメンテナンスのために約100人の雇用が生まれると推定している。

 ベルギー政府は、2025年までに最大4GW(400万kW)の洋上風力発電を導入する計画を打ち出している。MHIヴェスタスの納入済みおよび今後納入予定の発電設備は、すでに8GW(800万kW)を超えており、今回の受注を弾みとして、ベルギー向けも含めて一層の受注拡大をはかることにより、再生可能エネルギーの普及を支援して環境負荷低減に貢献していく。

 MHIヴェスタスは、デンマークのヴェスタス社(Vestas Wind Systems A/S)と三菱重工業が折半出資する洋上風力発電設備合弁会社。2014年の設立で、デンマークのオーフス市に本社を置き、同国内に工場を構えるほか、英国のワイト島にも工場を保有。洋上風力発電設備市場で、世界トップクラスのシェアを誇っている。

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