日精樹脂工業、4~9月売上は1.4%増の205億円、国内と北米は堅調に推移

 日精樹脂工業が11月9日に発表した2019年3月期第2四半期(4~9月)連結業績によると、主力である射出成形機の販売が堅調だったこと等から売上高は205億3千6百万円(前年同期比1.4%増)となった。利益面は、射出成形機の売上が増加したこと等から営業利益は17億8千1百万円(同2.1%増)となった。また経常利益は18億4千8百万円(同2.3%減)となったが、親会社株主に帰属する四半期純利益は14億4百万円(同5.0%増)となった。

 4~9月期における射出成形機業界は、海外はアジア等の新興国で一部需要の減退がみられたものの、国内、北米では需要が堅調に推移した。このような状況の中、日精樹脂工業グループは現中期経営計画の最終年度として、「真のグローバル経営の強化」を目指し事業を展開している。

 製品別売上高は、射出成形機が158億7百万円(前年同期比1.4%増)、金型等が8億9千2百万円(同72.7%増)と増加したが、周辺機器は12億9百万円(同18.8%減)、部品は26億2千6百万円(同1.6%減)と減少した。

■セグメント別状況(外部売上高)

<日 本>

 自動車関連およびIT関連の需要が堅調に推移したこと等から売上高は101億5千9百万円(前年同期比3.7%増)となったが、セグメント利益は9億1千6百万円(同23.1%減)となった。

<アメリカ地域>

 自動車関連を中心に需要が堅調に推移したこと等から売上高は50億6千2百万円(前年同期比14.3%増)と増加したが、売上増に伴い販売費用が増加したこと等からセグメント利益は2億2千万円(同43.8%減)となった。

<アジア地域>

 東南アジアでの需要は堅調に推移したが、中国でのIT関連からの需要が減少したこと等から、売上高は53億1千4百万円(前年同期比12.0%減)、セグメント利益は3億7百万円(同34.0%減)となった。

■2019年3月期の見通し

 2019年3月期の通期業績予想については、売上高455億円(前期比7.5%増)、営業利益34億円(9.6%増)、経常利益35億円(4.3%増)、親会社株主に帰属する当期利益22億円(同49.0%増)と5月7日公表値を据え置いている。

 日精樹脂工業の2019年3月期第2四半期決算短信