牧野フライス、4~9月売上は22%増の917億円、通期は1,900億円の見通し

 ㈱牧野フライス製作所が10月31日に発表した2019年3月期第2四半期(4~9月)連結業績によると、売上高は前年同期比22.0%増の917億9百万円、営業利益は同188.0%増の81億29百万円、経常利益は同143.3%増の88億34百万円、親会社株主に帰属する純利益は同139.4%増の66億15百万円となった。

 牧野フライス製作所2019年3月期第2四半期データ

 4~9月の連結受注は前年同期比16.7%増の1,139億8百万円となった。中国とアメリカが前年同期比で好調に推移したことに加え、国内も増加した。下期については、米中貿易摩擦による影響を慎重にみており、通期は前年度を上回り、高水準の受注が継続する見通し。

■セグメント別の受注状況

<セグメントⅠ (「個別」および国内連結子会社)>

 4~9月期は前年同期を上回った。ロボットの部品加工向けの好調が継続したことに加え、自動車の部品加工向けにまとまった受注があった。下期は、上期に引き続き自動車向けの案件を中心に取り込み、受注獲得に努める。通期では前年度を上回る見通し。

<セグメントⅡ ( MAKINO ASIA PTE LTD >)

 4~9月期は前年同期を上回った。中国では、スマートフォンの金型向けが堅調に推移した。自動車の金型、部品加工向けも増加した。インドでは、自動車の部品加工向けの好調が継続したことで増加した。下期は、中国、インドともに自動車向けを中心に、好調が続くとみている。通期では前年度を上回る見通し。現時点で、米中の貿易摩擦による大きな影響はない。

<セグメントⅢ ( MAKINO INC. )>

 4~9月期は前年同期を上回った。航空機向けの受注がけん引した。下期に計画していた案件が、上期に前倒しとなったため。ジョブショップを中心とした自動車と、医療の部品加工向け受注が好調に推移した。下期は、引き続き自動車や航空機の部品加工向け受注の獲得に努める。通期では前年度並みとなる見通し。

<セグメントⅣ ( MAKINO Europe GmbH >

 4~9月期は前年同期を下回った。航空機と自動車向けで、まとまった案件の受注が下期にずれ込んだことによる。これを除いたヨーロッパの受注動向に大きな変化はなかった。下期は、ずれ込んだ案件に加え、航空機や一般機械、自動車の部品加工向け受注を獲得する。通期では前年度並みとなる見通し。

■2019年3月期の見通し

 2019年3月期の連結業績予想については、売上高1,900億円(前期比4.7%増)、営業利益176億円(同17.2%増)、経常利益183億円(同16.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益149億円(同27.4%増)と前回(7月31日)公表値を据え置いた。

 牧野フライス製作所の2019年3月期第2四半期決算短信

 第2四半期決算説明資料