東洋機械金属が10月26日に発表した2019年3月期第2四半期(4~9月)連結業績によると、受注高は168億1千9百万円(前年同期比1.2%増)、売上高は155億4千1百万円(同1.0%増)となった。このうち、国内売上高は53億2千6百万円(同19.%増)、海外売上高は102億1千5百万円(同6.4%減)となり、海外比率は65.7%となった。
利益については、売上高が増加したことなどにより、営業利益は9億6千万円(前年同期比3.9%増)、経常利益は9億9千6百万円(同5.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億1千9百万円(同1.7%増)となった。
同社の事業に関連する業界は、国内は、各企業の収益が改善していることから設備投資は緩やかに増加した。海外は、欧米や中国、その他アジア新興国を中心に自動車や生活用品関連、IT・電子機器の需要が堅調に推移した。東洋機械金属は、中期経営計画「TOYO Great Global Plan 2020」を2018年度からスタートさせ、今後のグループ全体でのグローバル成長市場を発展させる事業の拡大と成長、構造改革を基本方針とした事業活動を推進している。
■製品別の売上状況
<射出成形機>
国内は、自動車及び生活用品関連の需要が堅調に推移した。海外では、欧州や北米における自動車や生活用品関連の中大型機の需要が堅調に推移した。また、中国ではローカルスマートフォン向けのIT・電子機器関連の小型機の需要が堅調に推移したことから、売上高は114億5千8百万円(前年同期比10.4%増)となった。
<ダイカストマシン>
国内は、自動車関連を中心に需要が堅調に推移したが、海外では、前年同期に自動車関連向けの中大型機の売上が集中した反動で中国やその他のアジア、中南米で減少したことから、売上高は40億8千2百万円(前年同期比18.6%減)となった。
■2019年3月期見通し
4~9月期連結業績は、売上高は、国内・海外共に需要は堅調に推移しており、予想通りの結果となった。利益面については、材料仕入価格の高騰や主要部品の長納期化に伴う生産効率低下、また、9月に近畿地方を襲った台風の影響で売上の延期や操業度が低下したことなどにより、前回発表予想を下回ることとなった。
下半期についても、材料仕入価格の高騰や主要部品の長納期化がしばらく継続し、売上に影響が出るものと予想される。従って、2019年3月期通期の連結業績予想については、2018年4月24日公表値を下記の通り修正した。
売上高315億円(前回予想320億円)、営業利益21億50百万円(同24億円)、経常利益21億90百万円(同24億円)、親会社株主に帰属する当期純利益14億10百万円(15億60百万円)となる見通し。
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