中联重科(Zoomlion)、高所作業車(台)市場に本格参入

 中国の建設機械メーカー、中联重科(Zoomlion、本社:湖南省長沙市)は10月25日、長沙市の高所作業車(台)新工場において、欧州基準、米国基準、国家基準の要件を満たしている8つのハイエンド新製品を発表した。新製品には、シザースリフト、伸縮式および関節式ブームが含まれる。

 湖南省の新工場には、27台の溶接ロボットと9台の自動搬送車(AGV)を含む5つの自動生産ラインがある。シザースの年間生産能力は12,000台だとされる。

 中国における高所作業車・台は、建築、庭園、広告などの産業を対象としており、普及率が高く、産業サイクルの影響が少ない製品であり、社会経済の発展に伴い、中国市場は年率30~40%で成長。高所作業車(台)のレンタル市場は過去数年間で100%の成長率を達成している。中国の開発が欧州レベルに達したと仮定すると、将来的には63万台に達し、市場規模は約1,000億元が見込まれるとの報道もある。

 建設安全意識が高まり、労働コストが上昇し、労働力が相対的に減少するにつれて、従来の足場やその他の登山設備を高所作業車(台)に置き換える傾向がますます明らかになっている。また、建設分野における主なアプリケーションに加えて、高所作業車(台)は下流で広く使用されている。第13次5ヵ年計画期間中に中国の高所作業車・台の成長率は40%に達し、ハイエンドおよびインテリジェント製品が業界リーダーの将来の発展方向になることが期待されている。

 中联重科は2018年6月、2017年度の株主総会において、高所作業車(台)の生産を促進し、新しい開発を開始すると発表した。計画によれば、2023年までに世界3位を達成する計画である。

*参 考:業界の資料によれば、高所作業車の世界市場には、JLD(2017年売上:2,365百万ドル)、TEREX(Genie、同1,637百万ドル)、Skyjack(900百万ドル)、Haulotte(627百万ドル)、アイチコーポレーション(564百万ドル)、タダノ(232百万ドル)などのメーカーがある。

 また、JLDを傘下にもつOshkosh Corporation が11月1日に発表した2018年9月期のテレハンドラー他を含むTotal access equipment(アクセス機器)合計の売上は前年比5%増の3,177.8百万ドル(約3,500億円)だった。