ヤマシンフィルタが11月5日に発表した2019年3月期第2四半期(4~9月)連結業績によると、売上高は71億27百万円(前年同期比14.2%増)となり、営業利益は10億85百万円(同12.1%増)、経常利益は10億76百万円(同14.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は8億8百万円(同32.6%増)となった。
ヤマシンフィルタ2019年3月期第2四半期データ(11月5日発表)
4~9月期における油圧ショベルを中心とした建設機械市場は、日本では、住宅投資や設備投資は増加したが、公共投資は減少し、需要は前年をわずかに下回った。北米では、旺盛な設備需要に支えられるなか、エネルギー関連やインフラ工事関連を中心に、需要の増加が継続し、欧州でもドイツを中心に需要は増加した。中国では、堅調なインフラ投資に支えられ建設機械の需要は増加し、東南アジアでは、前年に引き続きインドネシアを中心に需要は全体で増加した。
ヤマシンフィルタでは、強みである油圧ショベルの作動油回路用フィルタ製品を主軸に、新素材やIoT技術を活かしたフィルタ製品のラインナップの充実を図り、建設機械メーカーの需要拡大に努めるとともに、中国・アジア市場においては、補給部品の純正率向上に建設機械メーカーと共同で取り組み、純正部品の採用率向上に努めた。更には、前期より継続的に取り組んでいる、利益創出体制の確立を企図した全社的プロジェクト「Project PAC18」を遂行し、徹底した原価及び販売管理費の管理を行うことで、収益性の改善を実現した。
■2019年3月期の見通し
2019年3月期の建設機械市場の見通しについては、前回通期の業績予想を公表した2018年5月15日時点と比較し、油圧ショベルをはじめとした建設機械需要は、北米や東南アジア市場を中心に各地で想定を上回る見通しであり、売上高も当初の想定を上回る見通し。このような外部環境の変化に加え、グループ一体となり取り組んでいる利益創出体制の確立を企図した全社的プロジェクト「Project PAC 18」の取り組みにより、前回公表した通期業績予想を上回る見通しとなったため、5月15日公表の予想を下記のとおり修正した。
売上高143億円(前回予想140億円)、営業利益24億円(同23億50百万円)、経常利益23億70百万円(同23億40百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益17億円(同16億円)となる見通し。
なお、11月19日(月)に証券アナリスト及び機関投資家向けに決算説明会を開催する予定。
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