JMC、2019年6月着工予定で浜松市に新工場用地を取得

 ㈱JMC(本社:横浜市港北区)は10月29日、生産体制拡充などを目的に、顧客との距離も近い静岡県浜松市に新工場用地を取得すると予定だと発表した。約6億円を投じて、延床面積約1,500㎡の新工場を建設、2019年6月着工、同12月に稼働する予定。

 JMCの主力事業である鋳造事業において、顧客からの短納期や品質向上の要求に応えるために、完全素加一貫(素材(鋳造品)の作製から後加工まで一貫するという意味で、型作製から検査まですべて自社内で完結させること)の生産体制を構築している。

 2018年1月にコンセプトセンター(長野県飯田市)において、鋳造工程の新工場棟(コンセプトセンター第5期棟)の稼働を開始し、鋳造工程の生産能力が順調に拡大してきた。また、鋳造事業においては前年度第4四半期からの受注増加は、自動車のEV(Electric Vehicle=電気自動車)化に伴う新規試作開発だけではなく、内燃機関系で高度な技術を必要とする案件やモータースポーツ用等の高付加価値案件も増加しており、輸送用機械器具製造業のメーカーの幅広い需要に応えるべく、加工工程においても高度な技術力が必須となってきている。

 これらに対応すべく、加工工程の生産体制を拡充し、技術的難易度の高い案件のニーズに対応することによる受注増加を目指し、従前は外注委託していた案件を内製化することを目的に、静岡県浜松市に新たに新工場を建設することにした。

 静岡県浜松市は、JMC本社(神奈川県横浜市港北区新横浜)及びコンセプトセンターからアクセスが比較的良好なエリアであり、「ものづくりのまち」としてものづくり企業の一大集積地である。新工場では、機械加工技術者の現地採用を予定しており、鋳造事業の加工工程は、コンセプトセンターと新工場の2拠点で行う予定。

 また、静岡県浜松市はJMCの顧客及び協力企業も多く、さらには愛知県名古屋エリアのへのアクセスにも良好なエリアであることから、東海地域の潜在顧客も多く所在していることから、中長期的な営業戦略上の営業拠点としての役割も担う予定。

 なお、新工場建設の用地については取得する予定であり、新工場の建設時期については予定であり、現時点では検討中であるとしている。

<新工場建設の概要>

名称:詳細は決定次第公表

所在地:静岡県浜松市

延床面積:約1,500㎡ (予定)

投資予定額:約6億円(土地、建物、設備および機械等の取得。なお、機械の取得1億5千万円についてはファイナンス・リースにより取得する予定)

用地取得時期:2018年中を予定

着工予定:2019年6月

稼働予定:2019年12月

 ニュースリリース