日本触媒、約2億ドル投じてインドネシアでアクリル酸製造設備(年産10万トン)を増強

 日本触媒は10月29日、約2億ドルを投じてインドネシアの子会社PT. NIPPON SHOKUBAI INDONESIA(NSI、所在地:チレゴン)でアクリル酸(AA)製造設備(年産10万トン)を増強すると発表した。(日本触媒の海外生産拠点

 日本触媒のコア事業のひとつであるアクリル酸(AA)は、高吸水性樹脂(SAP)や、アクリル酸エステル(AES)等の原料として堅調に需要が伸びていく見込み。特に近年、アジア圏においてAAの需給バランスは非常にタイトであり、この需要に対応し供給責任を果たすため、更なる生産能力の増強について検討してきた。

 検討の結果、アジア圏に立地していることや、既存設備との相乗効果が見込めること等を総合的に勘案し、インドネシアの子会社NSIにて増設することが最適であるとの判断に至った。これにより、AA増設後の日本触媒グループ年間生産能力は98万トン/年(国内54万トン/年、海外44万トン/年)に拡大され、安定供給体制のより一層の強化を推進していく。

<投資の内容>

生産能力:AA 10万トン / 年(既存能力14万トン/年と合わせて 計24万トン/年の生産能力となる)

時期:2021年3月末完工、同年11月商業運転開始

場所:NSI既存敷地内

設備投資等:約200百万米ドル(約220億円、110円計算)

<NSIの概要>

社名:PT. NIPPON SHOKUBAI INDONESIA

所在地:インドネシア共和国チレゴン市(本社および工場)

代表者名・社長:肱黒 修樹(Naoki HIJIKURO)

設立:1996年8月

資本金:120百万米ドル(払込資本金) 日本触媒99.9%出資

主な事業内容:AA およびAES、並びにSAPの製造・販売

従業員数:453名(2018年3月末現在)

 ニュースリリース