ファナックが10月29日に発表した2019年3月期第2四半期(4~9月)連結業績によると、売上高は3,449 億51百万円(前年同期比0.8%減)、経常利益は1,120 億35 百万円(同5.4%減)、営業利益は984億28百万円(同8.4%減)、四半期純利益は816億93 百万円(同4.7%減)となった。
部門別の売上高は、FA 部門1,195 億51 百万円(前年同期比13.5%増)、ロボット部門1,113 億51 百万円(同1.5%増)、ロボマシン部門687 億74 百万円(同23.6%減)、サービス部門452 億75百万円(同6.5%増)だった。
FA部門については、CNCシステムの主要顧客である工作機械業界の需要は、期後半に中国、台湾においてやや減速傾向となったものの、国内、欧州、米州およびインドにおいて高い水準で推移した。レーザについては、国内、海外において引き続きファイバレーザ発振器の拡販に努めた。この結果、FA部門全体の売上高は1,195 億51 百万円(前年同期比13.5%増)となった。
ロボット部門については、自動車産業向けが設備投資の谷間となっている米州に加え、中国でも弱い動きとなったが、国内および欧州は好調に推移した結果、ロボット部門全体の売上高は1,113 億51 百万円(同1.5%増)となった。
ロボマシン部門については、ロボドリル(小型切削加工機)は、IT関係の一時的需要が一段落したものの、それ以外の市場では、自動車部品加工向けを中心として全般に堅調だった。またロボショット(電動射出成形機)は引き続き堅調に、ロボカット(ワイヤカット放電加工機)は横ばいに推移した。この結果、ロボマシン部門が687 億74 百万円(同23.6%減)となった。
このようななかファナックは、「one FANUC」、「壊れない」「壊れる前に知らせる」「壊れてもすぐ直せる」および「サービス・ファースト」をスローガンに掲げ、信頼性の高い商品およびそのサービスの提供を一丸となって推進し、顧客の効率的で先進的な生産体制の構築と維持に寄与できるよう努めた。またAI 技術の当社商品への適用を進めると同時に、IoT への対応として、従来から取り組んでいるLINK i 商品の拡販と新たな取り組みであるFIELD system (FANUCIntelligent Edge Link and Drive system)の機能拡張および普及に努めた。
2019年3月期の連結業績は、売上高6,260億円(前期比13.8%減)、営業利益1,509億円(同34.3%減)、経常利益1,653億円(同33.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,423億円(同21.8%減)の見通し。
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