千代田化工、中国の国営エンジニアリング会社と石油・石油化学及びデジタル・AI分野で協業へ

 千代田化工建設は10月26日、中国の中国寰球(カンキュウ)工程有限公司(本社:北京市)と、石油・石油化学分野及びAI/Big Data解析等の最新デジタルテクノロジー分野での協業に関する覚書を締結したと発表した。

 覚書は2018年10月25日に寰球の王新革(ワン・シングー)社長と千代田化工建設の山東社長により署名され、翌26日に開催された日中第三国市場協力フォーラムに於いて、日中両国首脳臨席の下、両社長による覚書交換式を行った。

 寰球は、中国国営エネルギー会社の中国石油天然気集団(CNPC)傘下の国営エンジニアリング企業であり、約2万人の従業員を擁し、8つの設計院、2つの建設会社及び研究所を傘下に持ち、石油・石油化学・石炭化学等の分野で豊富な実績を有している。

 両社が豊富な実績を有する石油・石油化学分野のプロジェクト遂行において、寰球の有する人的動員力とコスト競争力、及び千代田化工建設が蓄積してきた海外実績とプロジェクトマネジメント能力を合わせることで、より競争力のあるEPC(設計・調達・建設工事)業務を第三国にて提供することが可能になる。

 また千代田化工建設は、高度なプラントエンジニアリング技術に基づく先進的なデジタル技術サービスの提供を通じてプラントの最適運転・保全および生産効率改善の提案を行っており、今回、デジタル・AI分野でも寰球と協業を行うことにより、資産価値の高いプラントを中国国内外で提供していく。

 今回の協業によって中国の更なる発展へ貢献していくとともに、千代田化工建設の中期経営計画である「未来エンジニアリングへの挑戦」の達成、及びグローバルEPCコントラクターとしての更なる成長を実現していく。

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