㈱三井E&Sマシナリーは10月25日、自社設備として大分工場内にトランステーナ(R)(コンテナ荷役用クレーン)1機と全長100mの走行用テストエリアを整備したと発表した。国内外でのニーズの高まりが予想されるトランステーナ(R)の遠隔・自動化機能の開発およびトランステーナ(R)本体の性能向上のテスト機として運用する。
開発用トランステーナ(R)にはGNSS-TAS(Global Navigation Satellite System‐Transtainer Automatic Steering system)や各種カメラ、センサーとネットワーク機材を搭載している。また、オフィス内に遠隔運転を行うための機器一式も備えており、オフィスからの遠隔運転操作も可能となっている。
さらに開発用トランステーナ(R)本体にはコンテナ掴み時に微細な位置合わせが出来る新設計のトロリー、スプレッダを搭載し、製品化に向け機能確認を行う。同設備を活用し、新設ターミナルの自動化対応のみならず、既設クレーンの遠隔化、自動化への課題検証や対策検討、テストを進めていく。
また並行して進めている自動化ターミナル設備の運用・管理を行うシステムACCS(Automated Container terminal Control System)と国内TOS(Terminal Operation System)マーケットでトップシェアを持つCTMS(R)(Container Terminal Management System)、R-CMS(Remote Crane Management System)等のソフトウェア製品を連携し、自動化コンテナターミナルを構成する全ての要素に一括して対応出来るトータルソリューションパッケージ製品群を構築し、国内外に拡販していく。
*トランステーナ(R)は米国パセココープの登録商標。
*CTMS(R)は三井E&Sマシナリーの登録商標。
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