川金ホールディングス、子会社の光陽精機が製造した建築物用免震・制振用オイルダンパーの検査工程等における不適切行為を発表

 川金ホールディングス(川金HD、本社:埼玉県川口市)は10月23日、子会社の光陽精機(本社:茨城県筑西市)が製造した建築物用免震・制振用オイルダンパーの検査工程等における不適切行為があったと発表した。

 発表によると、10 月16 日にKYBが免震・制振用オイルダンパーの不適切行為があったと発表したことをうけ、免震・制振用オイルダンパーを製造販売している子会社の光陽精機(本社:茨城県筑西市)において、同種事案の有無につき社内調査を開始したところ、出荷していた免震・制振用オイルダンパーの一部について、性能検査記録データの書き換え行為により、顧客の基準値を外れた製品(以下、不適合品)を出荷していた事実が判明。その後、川金HDは速やかに国土交通省(ニュースリリース)に報告を行うとともに、23日、対応状況について公表することにした。

 国土交通省からの指示内容は、①所有者等関係者への丁寧な説明、②免震・制振性能への影響の検証、③交換等の迅速な実施、④徹底した原因究明及び再発防止策の報告、⑤出荷製品の品質確保、⑥相談窓口の設置になる。

 今回の公表案件は、免震・制振用オイルダンパーの減衰力性能の基準値からの乖離値が顧客との契約において許容された値(±10%以内等)を超過していることを内容としている。なお、免震オイルダンパーについては大臣認定において許容されている値(±15%以内)の内容には適合しており、制振オイルダンパーについては、大臣認定に係る製品はなく、また、大臣認定の取得時における検査データの書き換えの事実はないとしている。

 川金HDの基本方針としては、顧客の意向を踏まえ、誠意をもって迅速に対応を行うこととしている。所有者の不安・心配を払拭するために迅速・誠実に対応することを川金HD経営の最優先事項とし、具体的な対応方針等については、国土交通省及び関係行政機関の指導の下、建設会社、設計事務所に報告・協議したうえで、構造物の安全性の検証を行い、所有者、建設会社及び設計事務所をはじめとする関係者に丁寧に説明し、対応していくとしている。

 詳細は、ニュースリリース