ナブテスコ、浜松市に精密減速機の新工場建設、浜松市と土地売買契約へ

 ナブテスコは10月17日、静岡県浜松市第三都田地区に工場用地を取得することについて、10月1日、土地売買の意向に関する表明書を浜松市と締結したと発表した。今後、土地売買に関する仮契約を2019年9月頃までに締結し、浜松市議会の決議を経て本契約に移行する予定。また、用地取得手続は、2020年3月を目途に完了する予定。

 ナブテスコグループは、中大型産業用ロボットの関節用途向けの精密減速機市場において、約60%の世界シェアを有している。現在は、精密減速機を国内(三重県津市)と中国(江蘇省常州市)の2拠点で生産しているが、省人化・自動化ニーズの高まりによりナブテスコの高精度、高剛性の精密減速機に対する強い需要が続いており、高い工場稼働となっている。ナブテスコの精密減速機に対する高い市場成長が続くことが予測されるため、2020年までに津と常州の両生産拠点での定時生産能力を年産120万台まで拡大すべく、能力増強に取り組んでいる。

 今後、長期的にもロボット市場規模の拡大が見込まれており※1、ナブテスコの精密減速機に対する強い需要が継続すると予測される。この需要に対応すべく新たに国内で工場用地を購入し、工場新設により更なる能力増強と、BCP対応を可能とすることで、顧客に対する精密減速機の安定供給体制の構築および市場シェア確保を目指していく。

 東京、大阪の中間に位置する浜松市は交通アクセスに優れており、また、取得予定の第三都田地区工場用地は、強固な地盤を備えた内陸立地となる。近隣に豊富な企業集積があり、サプライチェーンの構築に有利な立地を生かし、顧客への更なるサービス向上に努めていく。

 なお、新工場での建屋建設や設備導入については、今後の需要動向に応じて進める予定。

<取得予定の土地の概要>

場所:静岡県浜松市北区都田町第三都田工場用地(第1区画及び第11区画)

面積:181,700㎡(津工場の1.5倍)

※12025年の世界ロボット市場規模は17年比3.1倍となる3兆3,140億円への増加が予測されている。(富士経済社「2018 ワールドワイドロボット関連市場の現状と将来展望No.1 FAロボット市場編」より引用)

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