三菱商事と近畿車輛、ドーハメトロ向け追加車両を受注

 三菱商事近畿車輛は10月12日、カタール国カタールレール公社から、ドーハメトロ向け車両105両を受注したと発表した。一部報道によると、受注金額は約200億円。

 三菱重工業、三菱商事、近畿車輛、日立製作所、タレス(仏)によるコンソーシアムは2015年2月*にドーハメトロプロジェクトの鉄道システムを受注しており、今回の受注は、現在納入中の既契約225両に続く追加車両となる。カタールレール公社は、ドーハメトロプロジェクトの延伸を計画しており、今回受注した105両は延伸に伴う必要車両数の増加に充当するもの。同105両は2020年から納入を開始し、2021年までに全車両を納入する。

三菱重工業、三菱商事、日立製作所、近畿車輌、Thalesの5社連合がカタール国初となる地下鉄システムの受注内示を獲得(2015年2月20日)

 カタールは同国の将来的な絵姿を描くマスタープラン「カタールナショナルビジョン2030」において公共交通機関の整備を掲げている。ドーハメトロは同マスタープランの根幹となるプロジェクトとなる。また、ドーハメトロは2022年にカタールにて開催予定のサッカーW杯に向けて公共交通機関として期待されている。

 三菱商事と近畿車輛は、エジプトでは50年以上にわたり約1,600両の車両、ドバイでは約400両の車両を納入してきている。引き続き世界の鉄道市場に高品質な日本の車両を納入するべく取り組んでいく。

<ドーハメトロプロジェクトの概要>

総路線長:86Km(3路線)

完工時期:2019年

今回納入する車両:105両を2021年までに納入(2015年の契約では225両を納入)

 ニュースリリース