三井海洋開発、Eni社メキシコ沖合Area1鉱区向け浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備の受注が内定

 三井海洋開発(本社:東京都中央区)は10月11日、イタリア大手石油会社であるEni S.p.A.(以下、Eni社)の100%子会社であるEni Mexico S. de R.L. de C.V.(以下、Eni メキシコ社)より、FPSO(Floating Production, Storage&Offloading system:浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)1基の建造及びチャーター契約の発注内示書を受領したと発表した。

 FPSOは、Eniメキシコ社が単独で権益を保有し、オペレーターを務めるメキシコ沖合のArea1鉱区の開発プロジェクトに用いられる。

 日量9万バレルの原油生産能力、日量75百万立方フィートのガス生産能力、日量12万バレルの水圧入能力、90万バレルの原油貯蔵能力を持つ同FPSOは、係留装置からFPSOを切り離すことのできるDisconnectable Tower Yoke(ディスコネクタブル・タワー・ヨーク)と呼ばれる三井海洋開発米国子会社SOFEC社製の係留装置で、水深約32mの海上に係留される。受注したFPSOは2021年に現地に到着し、据付けられる予定。

 三井海洋開発は、FPSOの設計から機器購入、建造、据付までの一括工事を請け負う。また、FPSOは、完成後に三井海洋開発の関連会社が保有し、Eniメキシコ社に対し15年(その後1年毎×5回の延長オプションあり)のチャーターサービス(リースおよび運転・保守点検等のオペレーション)に供される。

 メキシコ湾向け1基のFSO(Floating Storage and Offloading system:浮体式海洋石油・ガス貯蔵積出設備)および4基のTLP(Tension Leg Platform:緊張係留式プラットフォーム)を含め、これまでに合計46基の浮体式生産設備の設計・建造を行った実績を誇る三井海洋開発は、業界における2強に数えられるに至っている。三井海洋開発は、幅広い海域の海洋油・ガス田開発プロジェクトを経験してきた数少ない浮体式生産設備専業会社として、更なる案件獲得を目指していく。

■三井海洋開発株式会社について

 三井海洋開発(MODEC)は、海洋石油・ガス開発プロジェクトに用いられる浮体式海洋石油・ガス生産設備の建造、チャーター、オペレーション&メンテナンスサービスを提供する日本で唯一の企業。

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