日立建機、欧州でICT施工ソリューションの提供を強化

・ICT デモサイト開設と ICT 油圧ショベルの市場投入を決定

 日立建機は10月9日、欧州地域での ICT 施工ソリューションの提供を強化するため、連結子会社である日立建機(ヨーロッパ)N.V.(本社:オランダ王国アムステルダム、以下、日立建機ヨーロッパ社)のアムステルダム工場内にあるデモンストレーションエリアを一新し、ICT 施工ソリューションが体験できる ICT デモサイトを 9 月 27 日に開設したと発表した。また、日立建機として初めて海外市場への ICT 油圧ショベルの提供を決定し、まずは、2018 年 12 月より、ZX210LCX-6 を欧州地域で受注を開始する。

 一新したデモサイトは、日立建機ヨーロッパ社が、2002 年に設置したデモンストレーションエリア約 2,500 ㎡を約5,000㎡に拡張し、ICT施工を身近に体験できる改修を随所に施している。デモンストレーションの様子を見やすくする小高い丘を設けるとともに、市場投入に先立って常設する、ICT 油圧ショベルZX210LCX-6 のマシンコントロール機能を分かりやすく伝えるため、運転席にマイクとカメラを設置し、運転中の操作やモニターの内容を通信で伝え、全天候型の室内観覧エリアからリアルタイムで約 90 人の疑似体験を可能にしている。

 また、ICT 油圧ショベル ZX210LCX-6 は、2016 年 6 月に提供を開始した ZX200X-5B 以来、日本国内で提供してきた ICT 油圧ショベルを初めて海外で提供する製品。受注開始に先立って、サイトでの体験のほか、顧客の現場で実際にデモンストレーションするための機械を用意し、欧州地域の顧客や代理店に製品への理解の深めてもらい、欧州市場での製品の浸透を図る。

 日立建機グループは、同デモサイトを活用して顧客に ICT 施工を実感してもらうとともに、日立グループの技術を活用する「One Hitachi」の取り組みと、ビジネスパートナー企業との連携により創り上げられる ICT・IoT ソリューション「Solution Linkage(R)」の欧州地域での提供への検討を今後進めていく。

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