ポッカサッポロフード&ビバレッジ、53億円投じて豆乳ヨーグルト製造ラインを新設

 ポッカサッポロフード&ビバレッジ(本社:名古屋市中区)は9月26日、群馬工場内に原料豆乳の搾汁設備を含む豆乳ヨーグルトの製造設備を新設すると発表した。堅調に成長する豆乳ヨーグルト事業において、新たな国内需要を創造し、さらなる積極的な事業拡大を図る。投資額は53億円。

 サッポログループの食品・飲料事業を担う同社は、レモン事業、スープ事業を強みに、飲料事業でのブランド展開を図りながら、新規の事業領域や商品領域の創出を進めている。2015年10月にはトーラクより豆乳飲料と豆乳ヨーグルト商品の営業権を譲受し、大豆・チルド事業を開始した。

 昨今、豆乳および豆乳加工食品は、顧客の健康意識の高まりや商品の多様化、使用用途の広がりにより、顧客の生活に定着している。同社豆乳ヨーグルト商品においては、発売から20年以上となる特定保健用食品の「ソヤファーム 豆乳で作ったヨーグルト」や今年発売した新ブランド「SOYBIO(ソイビオ)」が、美容と健康に関心のある顧客に好評を得ている。

 これらの豆乳ヨーグルトは、旧来からトーラク社で製造を行ってきたが、同社の経営理念として目指す「新しいおいしいを次々と生み出す」ことを実現し、市場の拡大を図るためには、自社で内製化することが必要と判断した。

 新たに設置するラインは、従来の小型容器に加え、新たに大型容器の製造も可能となり、より一層顧客のニーズにあった豆乳ヨーグルト商品の展開を図っていくことが可能となる。

 今後、同社の自社工場において豆乳ヨーグルト商品を生産し、生活者に新たな価値を提案することで、大豆・チルド事業のさらなる成長を目指していく。

<設備の概要>

製造品目:豆乳ヨーグルト

ライン数:2ライン(大型容器(約400g)、小型容器(約100g)にそれぞれ対応)

生産能力:380万ケース/年(小型容器1ケース12個入り換算)

340万ケース/年(大型容器1ケース6個入り換算)

投資額:53億円

工場所在地:ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)群馬工場

      群馬県伊勢崎市境東新井1301-1 境北部工業団地

竣工予定:2019年 3月竣工・稼動開始

 ニュースリリース