GSIクレオス、ドイツ製射出成形機の輸入販売を本格化

 ㈱GSIクレオス(本社:東京都千代田区)は9月26日、欧州最大手のプラスチックプロセス設備メーカーである、Krauss Maffei Technologies GmbH(クラウス・マッフェイ・テクノロジーズ、本社:ドイツ・ミュンヘン、以下KraussMaffei)製のColor Form成形機の日本における販売窓口となり、同社および同社の日本法人であるKrauss Maffei  Japan (本社:愛知県額田郡幸田町)との連携を強化し、その販売活動を本格化すると発表した。

 Color Form 成形機は、Krauss Maffei が開発した型内塗装技術を有する射出成形機で、プラスチック成形から塗装までを1 工程で実施できることが特長。そのため、スプレー塗装に必要な前処理、乾燥、搬送や工程検査等の作業も全て不要となり、作業時間の短縮や作業費用の低減など、コスト削減に大きく貢献する。また、この成形機は、溶剤を使用しない環境に配慮した機器であるため、欧州では、自動車部品、OA 機器、家具や家電用途を中心に採用され始めている。

 GSIクレオスは、これまでKrauss Maffei と代理店契約を結び、RTM※装置と射出成形機の日本における販売窓口として、これら装置を自動車メーカー・自動車部品メーカーに供給してきたが、このほど、Color Form 成形機が加わり、同社製のすべての射出成形機の販売活動をGSIクレオスが担うことが決定した。

 また、自動車業界で独自の金型技術を持つ、㈱岐阜多田精機へのデモ機導入も決まり、これを機に、ニーズの掘り起こしと優れた機能の紹介に注力することで、採用実績を着実に増やしていく。今後は、RTM 装置と射出成形機の事業展開に合わせて、KraussMaffei とテクニカルサポート・メンテナンスサービス体制の整備にも注力していく。

 GSIクレオスは、環境保全型ビジネスを拡大する方針を掲げ、その取り組みの一つとして、2015 年5 月に「自動車軽量化プロジェクト」を発足し、国内自動車関連メーカー各社の軽量化ニーズに対応してきた。同プロジェクトにおいて、Krauss Maffei 製品をはじめその他複合材プロセス機器、周辺機器や資材などを取り扱い、2020 年度には、自動車軽量化事業として10 億円以上の売上を見込んでいる。

※RTM(Resin Transfer Molding):金型に繊維(炭素繊維等)を封入し、樹脂を注入してFRP(繊維強化プラスチック)を成形する方法。

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