・世界の電力消費の4割を占める産業機械向けモータの省エネを実現
日本精工(NSK)は9月25日、軸受の損失を6割低減させた産業機械向け「高効率モータ用軸受」を開発したと発表した。世界の電力消費の4割を占める産業機械向けモータの消費電力を削減する。NSKは、本製品の売上として2025年に売上45億円を目指す。
世界的な環境保護意識の高まりに伴い、あらゆる産業分野でCO2の削減や消費電力の低減が、進められている。特に、産業機械に使用されるモータは、主にポンプ、送風機、圧縮機など様々な機械を駆動しており、世界の消費電力量の4割以上を占めていると言われている。このため、世界中の国々で産業機械向けモータの効率向上を義務付ける規制が導入されていり。
軸受による損失は、モータ消費電力の1%程度と少ないものの、その波及効果が大きいことから、更なる損失低減が期待されている。この社会的な期待に応えるべく、NSKは製品開発を進めてきた。