日立建機は9月20日、12トン級の油圧ショベルとしては建設機械業界初となる新型ハイブリッド油圧ショベル ZH120-6(標準バケット容量 0.5㎥、運転質量12.8トン)を国内向けに 10 月 1 日より発売すると発表した。販売目標は年間 180 台を見込んでいる。
日立建機はこれまでも、高い操作性を維持しながら、顧客の課題である「ライフサイクルコスト低減」につながる燃費性能の向上や、環境負荷の低減に貢献するため、油圧システムの技術開発に取り組んできた。発売する製品には、日立建機独自の技術で新たに開発した油圧蓄圧式ハイブリッドシステム「HIOS IV-HX(ハイオス フォー エイチエックス)」を搭載している。
日立建機がこれまで開発してきた、発電モータやリチウムイオンバッテリなどを採用したハイブリッドシステムとは異なり、油圧を蓄圧するアキュムレータを使用した回生システムにより、低燃費を実現した。ブーム下げ時の油圧エネルギーをアキュムレータに蓄圧し、蓄えられたエネルギーを用いてフロント動作および操作回路をアシストすることで、エンジンへの負荷を減らし、燃費低減を図っている。
その結果、標準機のオフロード法 2011 年基準適合モデル ZX120-5B と比較して約 12%、また、オフロード法2014 年基準適合モデル ZX120-6 と比較して約6%の燃費低減を実現している。
日立建機グループは、「地球上のどこでも Kenkijin スピリットで身近で頼りになるパートナー」をめざし、引き続き顧客の課題を解決するソリューション「Reliable solutions」を顧客と協創し、顧客の課題である「安全性向上」、「生産性向上」や「ライフサイクルコスト低減」に貢献していくとしている。
コメントを投稿するにはログインしてください。