AGC、タイのビニタイ社でクロール・アルカリ事業の能力増強を検討

   AGCは9月18日、東南アジアにおけるクロール・アルカリ事業拡大の一環として、タイのグループ会社ビニタイ社の生産能力増強の検討を開始し、現地環境当局に環境影響評価の申請手続きを開始したと発表した。この申請で環境影響評価の前提となる増強後の年間生産能力は、苛性ソーダ59万トン(現在37万トン)、塩化ビニルモノマー(VCM)83万トン(現在40万トン)、塩化ビニル樹脂(PVC)86万トン(現在30万トン)としている。今後能力増強の検討を継続し、環境影響評価の審査結果を踏まえて、最終的に判断する予定。(グループ拠点

 AGCの東南アジアにおけるクロール・アルカリ事業は、インドネシア、タイ、ベトナムで展開している。タイでは、2017年にビニタイ社を買収し事業基盤を大きく拡大した。また近隣にあるグループ会社AGCケミカルズ・タイランド社とのシナジー効果を高めるべく、電解から発生する塩素の配管を両社間に敷設し原料面での融通を計画するなど、一体運営に向けた各種取り組みが進行中。

 AGCグループは、経営方針 AGC plusのもと、東南アジアにおけるクロール・アルカリ事業の拡大に注力している。今後も更なる能力増強や競争力向上策を積極的に検討し、同地域の経済発展に貢献していく。

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