ENGCON、コベルコ建機、ライカジオシステムズが協同で独創的な油圧ショベルの自動チルト機能を開発

・より効率的かつ収益性の高い掘削を実現

 Engcon AB(エンコン、本社:スウェーデン)は8月30日、コベルコ建機Leica Geosystems(ライカジオシステムズ)と協同で、チルトローテータに自動で高さと傾きを調整する機能を搭載することを発表した。

 Engconは、油圧ショベル用傾動回転クイックカプラーの一種である、チルトローテータの世界有数メーカー。

 3社は協同で、チルトローテータの自動チルト機能とブーム、アーム、バケットの自動制御機能(3DMC)を組み合わせた独創的な機能を開発した。コベルコ建機の油圧ショベルと情報通信技術(ICT)システムが、高さと傾きを自動的にバケットへ伝えることで、油圧ショベルの効率を劇的に高めることができる。

 コベルコ建機は、2019年初頭に、油圧ショベルSK200 / SK210LC-10へこの機能を搭載し、まずは日本国内で販売を開始する。これは、3DMCとチルトコントロールを同時に自動制御できる油圧ショベルとしては業界初の技術である。なお、海外での導入時期は未定としている。

 「コベルコ建機、ライカジオシステムズとの協同による本プロジェクトを誇りに思います。私は今回の開発が業界に新しい風を吹き込むものであると確信しています」とEngonのCEO、Krister Blomgren(クリスター・ブロムグレン)氏は述べている。

 Engconは、1990年設立、ヨーロッパとオーストラリアで27年間、北米で11年間、チルトローター、クイックカプラー、制御システム、ツール等を製造販売している。

 ライカジオシステムズは、Hexagon (ナスダック・ストックホルム: HEXA B; hexagon.com) のメンバーで、地理空間および産業景観分野に最高の品質と生産性をもたらす情報技術を提供するグローバルカンパニー。

 ニュースリリース