20年間で欧州のミニショベルは1.2倍増加し、北米は8.3倍増加。中国企業の向かうべき道は?(現地報道:全1,387字)

2018年8月24日:中国工程机械工業協会(工程机械观察より)翻訳編集

 欧州と北米は、グローバルなミニショベルが販売されている市場である。過去20年間、これらの2つの地域におけるミニショベルの市場は概ね伸びを維持したが、成長曲線は異なっていた。

 欧州のミニショベル産業は、早くから始まり、比較的成熟している。1998年には、ミニショベルの年間販売台数は28,620台に達した。1998年から2017年にかけて、欧州のミニショベル市場も変動を経験したが、2008年と2009年に限って、前年同期は大幅に減少し、残りは比較的安定していた。

 2017年、欧州のミニショベルの年間販売台数は過去20年間で3番目に高く、2007年と2006年に次ぐ、62,370台で2007年より8,570台少なかった。2017年は2016年の30%以上、欧州のミニショベルの販売台数が1998年に比べて1.2倍増加した。

 北米市場のミニショベルの年間販売動向は「驚くほど」である。1998年から2017年にかけて、年間売上成長率は68.36%に達し、最悪率は55.41%であった。北米全体は欧州の約2倍である。

 北米でのミニショベルの販売台数は現在のところ欧州での販売台数に比べて少ないが、近年の成長トレンドは欧州に比べて著しく高い。1998年の北米のミニショベルの販売台数は4,440台で、欧州のそれに比べてはるかに低かったが、2017年の北米市場のミニショベルの販売台数は41,395台で1998年に比べて8.3倍増加した。

 成熟した欧州市場には、欧州の地場企業や日本のブランドを含む多数の専門ミニショベルメーカーが存在する。Wacker Neuson、Manitou、Kubota、Yanmar、Takeuchiなど、よく知られている。これとは対照的に、北米では、専門のミニショベルの製造業者はほとんど存在しない。元のボブキャットはすでに斗山インフラコアに帰属している。GEHLはマニトーに買収されている。

 しかし、北米では、日本のミニショベルブランドがすでに復活していることを強調しておきたい。ヤンマー、クボタ、竹内などの日本の小型ショベルメーカーは、非常に早い時期に欧州に進出した。1998年、竹内は欧州とアメリカの市場を開拓し始めた。現在、竹内の製品の95%が世界に輸出されている。また、ヤンマーとクボタは近年、欧州市場で開発されている。

 中国の建設機械業界では、特殊ミニショベルの製造業者もあり、一部のブランドでも海外市場を早期に開放している。中国のミニショベル市場がまだ形を整えていない時、「壁の外は壁の外に咲いている」という状況がある。しかし、過去10年ほどで中国の建設機械産業は急速に発展してきた。ミニショベルで始まった当初の製造企業は、中型および大型のショベルを含むさまざまな分野に近く、ミニショベルの開発はそれほど良くなかった。

 中国のミニショベルの容量とスペースは小さくないが、特にここ数年で中国のミニショベルの需要は急速に伸びており、スタミナはかなり強い。この業界では、いかにして強く中国のブランドを作るかは、深い考え方にふさわしい問題である。