日本産業機械工業会が9月11日に発表した2018年7月の受注高は4,275億6, 600万円、前年同月比123.5%、同時に発表した7月の主要約70社の輸出契約高は、1,121億4,600万円、前年同月比121.3%となった。
産業機械受注状況によると、内需は、3,012億5,700万円、前年同月比123.8%。うち、製造業向けは前年同月比119.0%、非製造業向けは同133.8%、官公需向けは同130.9%、代理店向けは同105.9%であった。
増加した機種は、ボイラ・原動機(152.4%)、鉱山機械(120.7%)、化学機械(129.4%)、タンク(282.9%)、ポンプ(103.4%)、圧縮機(105.9%)、運搬機械(101.3%)、変速機(108.0%)、その他機械(145.2%)の9機種であり、減少した機種は、プラスチック機械(89.5%)、送風機(80.9%)、金属加工機械(55.8%)の3機種であった(括弧の数字は前年同月比)。
一方、外需は、1,263億900万円、前年同月比122.6%となった。プラント案件はなかった。増加した機種は、鉱山機械(111.6%)、化学機械(254.6%)、ポンプ(111.9%)、圧縮機(102.9%)、金属加工機械(195.7%)の5機種であった(括弧の数字は前年同月比)。減少した機種は、ボイラ・原動機(65.2%)、タンク(58.1%)、プラスチック加工機械(83.9%)、送風機(29.9%)、運搬機械(59.8%)、変速機(83.1%)、その他機械(74.8%)の7機種であった(括弧の数字は前年同月比)。
■機種別の受注動向
(1)ボイラ・原動機:電力の増加により前年同月比121.4%となった。
(2)鉱山機械:窯業土石、建設の増加により同120.4%となった。
(3)化学機械(冷凍機械を含む):化学、外需の増加により同158.7%となった。
(4)タンク:石油・石炭の増加により同267.5%となった。
(5)プラスチック加工機械:その他製造業、外需の減少により同86.4%となった。
(6)ポンプ:その他非製造業、外需、代理店の増加により同105.2%となった。
(7)圧縮機:化学、外需、代理店の増加により同104.3%となった。
(8)送風機:代理店の減少により同76.7%となった。
(9)運搬機械:外需の減少により同87.6%となった。
(10)変速機:その他製造業、官公需の増加により同102.2%となった。
(11)金属加工機械:鉄鋼の減少により95.2%となった。
■7月の産業機械輸出契約状況
7月の主要約70社の輸出契約高は、1,121億4,600万円、前年同月比121.3%となった。プラント案件はなく、単体は1,121億4,600万円、前年同月比138.8%となった。
地域別構成比は、アジア62.1%、北アメリカ27.4%、ヨーロッパ4.3%、中東2.2%、ロシア・東欧1.6%となっている。
■機種別の動向
(1)単体機械
[1]ボイラ・原動機:アフリカの減少により、前年同月比63.3%となった。
[2]鉱山機械:アジアの増加により、前年同月比115.6%となった。
[3]化学機械:アジア、北アメリカの増加により、前年同月比654.0%となった。
[4]プラスチック加工機械:アジアの減少により、前年同月比86.4%となった。
[5]風水力機械:アジア、中東、北アメリカ、南アメリカ、ロシア・東欧の増加により、前年同月比122.8%となった。
[6]運搬機械:アフリカの減少により、前年同月比54.8%となった。
[7]変速機:アジアの減少により、前年同月比83.1%となった。
[8]金属加工機械:アジアの増加により、前年同月比247.7%となった。
[9]冷凍機械:北アメリカが減少したものの、ヨーロッパ、オセアニアが増加し、前年同月比100.2%となった。
詳細は日本産業機械工業会HP