椿本チエイン、「つばきリニソートS-C ∞(エイト)」を開発

 ㈱椿本チエインは9月10日、チルトトレイ式仕分け装置「リニソート」の新機種として、トレイをスパイラル状に配置することにより、省スペース化と高効率仕分けを実現した「リニソートS-C ∞」を開発したと発表した。

 「リニソート」は、独自開発の高効率リニアモータによる非接触駆動により、高性能仕分けと静かでクリーンな作業環境を実現した高速自動仕分け装置。大量仕分けタイプから小型省スペースタイプまで、顧客の使用環境、搬送物に応じた自動仕分けを提案してきた。

 新開発の「リニソートS-C ∞」は、「限られたスペースで人手で行っていた小物品の自動仕分け装置を」というニーズに基づき開発した。「リニソートS-C(コンパクトタイプ)」(2016年発売)の1段式と2段式それぞれの長所を生かし、トレイをスパイラル状に配置して2段構造にしたことが特長。これにより、仕分け間口(シュート)を2段に配置できるため、同じ仕分け方面数であれば、コンパクトタイプ1段式に比べ、約30%の省スペース化を実現できる。

 また、「リニソートS-C(コンパクトタイプ)」を2段式とした場合、作業者は上段下段を判断しながら商品投入する必要があるが、「リニソートS-C ∞」は1ループで仕分け間口を2段構造とできるため、順番にトレイに商品を投入するだけで作業完了。シンプルで高効率な仕分け作業を実現する。

 椿本チエインは、この「リニソートS-C ∞」とロボット(㈱MUJIN製)の組み合わせによる、物流センターの庫内作業の無人化システム(商品投入から仕分け、出荷エリアへの搬送無人化)を提案。9月11日から東京ビッグサイトで開催される「国際物流総合展」に出展する。

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