東芝プラントシステム、「H.I.S.角田バイオマスパーク」発電所の建設プロジェクトを受注

 東芝プラントシステムは9月6日、H.I.S. SUPER 電力株式会社(本社:東京都新宿区)が宮城県角田市に新設する「H.I.S.角田バイオマスパーク」発電所の建設プロジェクトを受注したと発表した。

 受注したプロジェクトは、9,789kWのディーゼルエンジン発電機を4台設置して発電し、更にその排熱を利用して1,940kWの蒸気タービンによる発電を行う総出力41,100kWのバイオマス専焼発電設備。東芝プラントシステムは、同プロジェクトにおいて、プロジェクト管理、エンジニアリング、土木建築工事、各種機器・設備の手配・供給、据付工事及び試運転調整までをEPC(*)で請負い、2018年12月に現地着工、2020年3月の完工を目指す。

 2011年3月の東日本大震災の影響により、国内のエネルギー事情は大きく変化し、エネルギー自給率向上の一環としてFIT制度(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)が導入され、また、世界的には2015年のパリ協定や2017年のCOP23での採択を受け、地球温暖化防止対策として脱炭素社会の実現に向けた取り組みが加速している。このような状況の中、東芝プラントシステムは、中小型水力発電やメガソーラー発電設備を数多く手掛け、再生可能エネルギー分野における電力の安定供給に貢献してきた。これらの実績が顧客に評価され、受注したプロジェクトにおいては事業化計画の初期段階から参画要請を受けて、今回EPCによる受注に至ったもの。

 バイオマス発電はFIT制度の適用対象であり、既に認定を取得しているプロジェクトや、新規に建設を計画しているプロジェクトも数多くある。東芝プラントシステムは、これらの案件の受注に向け積極的な営業活動を展開し、事業を通じての環境負荷低減への取り組みを今後も継続していく。

 *EPC:Engineering(設計)、Procurement(調達)、Construction(施工・試運転)までの一括請負

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