スター精密は9月4日、2011年に販売開始したSG-42に続く主軸固定型自動旋盤の新製品として「SK-51」を開発したと発表した。最大加工径を、スター精密では最大となるφ51mmとし、自動車・建設機械関連などの大径部品をターゲットに、2019年7月から販売を開始する。今回の「SK-51」市場投入により、主軸固定型自動旋盤の販売拡大を図り、既存のスイス型自動旋盤と合わせて、工作機械市場でのシェア拡大を目指す。
「SK-51」は、正面加工用と背面加工用の2つの主軸と複数の刃物台を搭載し、大径複雑形状部品を効率良く加工できる機械構成となっており、今回市場投入するのは、「type A」、「type D」の2モデル。
「type A」では、12面のタレット型刃物台を2基搭載。すべての面に回転工具ユニットの取付けが可能となっており、正面側、背面側で同等の複合加工が可能となっている。上位モデルとなる「type D」では、同じく12面のタレット型刃物台2基に、旋回制御軸付きの4面タレット型刃物台を加えた3基の刃物台を搭載。斜め加工や同時5軸加工など、さらに多彩な加工バリエーションを実現している。また、同機の機械設計にはモジュラーデザインを採用しており、多様な市場ニーズに応えていくため、さらなるラインアップの拡充も予定している。
その他、機械の土台となるベッドにスラント形状を採用することで、機械前面から主軸までの距離を短く抑えるとともに、切削室に大開口のスライドドアを採用することで、各主軸、刃物台へのアクセスを容易にしている。
また、NC装置には、三次元シミュレーションによる加工前の事前プログラムチェック機能を搭載。さらに、タッチパネル式大画面ディスプレイの旋回式操作パネルを採用し、オペレーターの作業性、操作性の向上を図っている。
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