オリックス・レンテック(本社:東京都品川区)は9月5日、住友重機械工業と協力し、米国のリシンク・ロボテックス社が開発したヒト協働ロボット「Sawyer(ソーヤー)」の法人向けレンタルサービスを開始すると発表した。オリックス・レンテックの次世代ロボットレンタルサービス「RoboRen」で取り扱う。
「Sawyer」は、安全柵で囲うことなく人間と並んで作業が可能な協働型の単腕ロボット。ピッキングや部品の供給、組み立てなどを得意とし、人間と接触時には、即座に停止する高感度なセンサー機能を備えている。アームを直に動かすだけで動きを記憶し設定できるため、プログラミング言語などの専門知識を必要とせず、初心者でも簡単に操作が可能。
手首部分にはカメラが搭載されており、対象物を掴んで所定の位置に移動したり、登録された形状の対象物のみを拾い上げたりすることができる。さらに、顔に相当する小型ディスプレイに表示される瞳が、手先の動きを常に追うため、周囲にいる人間が直感的に「Sawyer」の次の動作を推測しやすい設計。自動車産業をはじめとした製造業を営む中小企業にも導入しやすいロボットとなっている。労働力不足への対応や生産性向上に向けて、ロボットによる自動化ニーズが高まる中、実証実験などの機会として、レンタル需要も広がりを見せている。
レンタルサービスには、基本操作トレーニングや期間中の電話サポートサービスを付加しており、顧客の円滑なロボット導入を支援する。「Sawyer」の「6カ月お試しレンタルパック」ラージグリッパーキットの場合、レンタル金額は月額301,000円(税別)で提供する。今回の取り組みにより、「RoboRen」の取り扱いロボットラインアップは18メーカー30機種となる。
両社は、今後もロボットの利活用を促進し、さまざまな産業分野の自動化を実現することで、国内の人材不足の解消や生産性向上などの課題解決と、国内産業の発展に貢献していく。
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