村田機械(本社:京都市伏見区)は9月4日、平行2軸型CNC旋盤「MW120Ⅱ」と正面型CNCターニングセンタ「MD120Ⅱ」を開発、受注活動を開始したと発表した。同社は、自動車部品加工を中心とした量産加工に向けて、ターンキーシステムで顧客に最適な加工ラインを提供しているが、今回のラインナップ強化により、ボリュームゾーンである6インチ、8インチチャックの加工において、従来以上に提案の幅を広げていく。
平行2軸型CNC旋盤MWシリーズは、平行に配置された2つの主軸と2つのタレットに取り付けられた工具で切削加工を行う旋盤。自社製ガントリーローダを搭載し、素材の搬入から加工品の搬出までを自動化している。MWシリーズをベースにミーリング機能を加えた正面型CNCターニングセンタMDシリーズとともに、自動車部品の量産加工ラインにおいて内外に数多くの納入実績を持つ工作機械の主力シリーズ。
今回ラインナップに加わった「MW120Ⅱ」は、現行機「MW120」、「MD120Ⅱ」は現行機「MD120」の諸機能を強化。現行機やハイグレードモデル「MW120EX」と合わせ、きめ細かいラインナップにより、顧客のニーズに応える。両機は「MW120EX」で導入した高精度部品の採用や構造の変更を踏襲し剛性、追従性を強化。完全分離構造によりハードターニングにも利用できる。「MD120Ⅱ」は加えてミーリング加工能力を強化し、工程集約時の生産性向上を図った。
さらに両機は高速化した新型ガントリーローダを搭載。新型ガントリーローダはCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を使用するなど従来型に対して41%減の軽量化を実現し、最高速度を向上(X軸50%up、Y軸46%up、Z軸86%up)するとともに、加減速時間の短縮でワーク搬送時間を削減し、さらなるサイクルタイムの短縮を実現する。
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