・国際幹線道路の整備により物流のボトルネックを解消し、輸送力増強に貢献
国際協力機構(JICA)は9月4日、トビリシにて、ジョージア政府との間で、「東西ハイウェイ整備事業(フェーズ2)」を対象として387億3,500万円を限度とする円借款貸付契約(Loan Agreement: L/A)に調印したと発表した。
この事業は黒海とカスピ海を結ぶ重要な国際物流網を構成し、ジョージア国内を横断する東西ハイウェイについて、未改修区間であるアウグヴェタ~ショラパニ間(約14.7km)の既存道路の改修及びトンネル・橋梁の建設等を行うもの。この事業により、ジョージア及びコーカサス地域の輸送力が増強され、経済発展に寄与することが期待される。
なお、事業に対する円借款には本邦技術活用条件(STEP)(注)が適用され、事業で整備される橋梁や道路防災・落石対策には日本の鋼合理化桁、対候性鋼材、合成床板、落石防護ネット等の技術が活用される予定。
(注)Special Terms for Economic Partnershipの略。わが国の優れた技術やノウハウを活用した途上国への技術移転を通じて、わが国の「顔の見える援助」を促進するために創設された円借款の供与条件。主契約は日本タイド、下請けは一般アンタイド。なお、主契約者については、本邦企業と海外に存する本邦企業の子会社に加えて、借入国との共同企業体(JV)を認めるが、本邦企業が当該JVのリーディング・パートナーとなることが必要。