三菱重工の合弁会社MHIヴェスタス、世界最大出力の洋上風力発電設備を90基受注

・英国トライトン・ノール(Triton Knoll)プロジェクトで

 三菱重工業とデンマークのヴェスタス社(Vestas Wind Systems A/S)の洋上風力発電設備合弁会社であるMHI Vestas Offshore Wind A/S(MHIヴェスタス)は9月4日、英国東岸の北海洋上で進む86万kW級のトライトン・ノール(Triton Knoll)洋上風力発電プロジェクト向けに、世界最大出力9,500kW級の洋上風力発電設備V164-9.5MWを90基受注したと発表した。2021年の運転開始を予定するもので、併せて5年間のサービス保守契約を締結。MHI ヴェスタス設立以来、最大規模の受注となる。

 トライトン・ノール洋上ウィンドファーム(Triton Knoll Offshore Wind Farm)は、リンカンシャー(Lincolnshire)海岸から約32km東方の沖合いに建設されるもの。発電された電力は、英国家庭80万世帯以上の年間消費電力量を賄うことができる。

 MHIヴェスタスは、V164-9.5MWタービン90基を同プロジェクトへ納入するにあたり、ウィンドファームの建設海域に近い英国の港(Seaton港)を活用して、タワー、ブレード、ナセルの保管、ならびにタービン仮組み作業から洋上設置船への積み込みを行う。これにより、一連の出荷業務に関わる40‐50人規模の地元雇用が創出できると考えている。

 同事業は、ドイツの再生可能エネルギー・送配電事業会社であるイノジー社(innogy SE)の傘下企業である英国Triton Knoll Offshhore Wind Farm Ltd.が手掛けているもの。

 MHIヴェスタスの納入済みおよび今後納入予定の発電設備の総出力は、8.4GWを超えている。今回の受注をさらなる弾みとして、一層の受注拡大をはかり、再生可能エネルギー由来電力設備の供給を通じて環境負荷低減に貢献していく。

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 ニュースリリース(MHIヴェスタス)