丸紅、ケニア発電公社より地熱発電所建設案件を受注

 丸紅は8月31日、ケニア発電公社より、ケニア共和国ナクル県オルカリア地区において、出力70MW級の地熱発電所建設案件をフルターンキーで受注したと発表した。この案件は丸紅にとって、アフリカにおける初めての地熱発電所建設案件。

 受注した案件は、既存のオルカリアI発電所内に第6号機を建設するもので、蒸気タービン、発電機等の主要機器は富士電機から調達し、2021年の完工を予定している。資金は独立行政法人国際協力機構による円借款、及び欧州投資銀行の融資が供与される予定。

 地熱電源は温室効果ガスの排出量が少なく、且つ天候に左右されずに安定的な発電が可能であることから、現在ケニアにおいて、総発電量の約43%を担う、重要なベースロード電源となっている。ケニアでは、ピーク時の電力需要が毎年平均約5%成長しており、丸紅は今後もケニアの旺盛な電力需要に応え、同国の経済発展に貢献していく。

 丸紅は再生可能エネルギー分野での取り組みを拡大しており、今回受注した案件もその一環。地熱発電所建設ではこれまでに900MW超の受注実績を有しており、その他にも太陽光、風力、水力、バイオマス等を利用した発電所の建設、及び発電事業に国内外で取り組んでいる。また発電事業では、今後4~5年でネット発電容量に占める再生可能エネルギーの割合を、現在の2倍の約20%に引き上げることを目指している。

*フルターンキー:設計、調達、建設までを一括して請け負う契約形態。

<ケニア発電公社概要>

企業名:Kenya Electricity Generating Company Limited

所在地:ケニア共和国 ナイロビ

設立:1954年

事業内容:ケニアにおける発電事業

 ニュースリリース