住友商事、ベルギーにおける洋上風力発電事業へ事業参画

 住友商事は8月27日、洋上風力発電事業開発運営会社であるパークウィンド社((注1)Parkwind、本社:ベルギー)が開発中のノースウェスタ―2(Northwester2、以下「同事業」)の株式30パーセントを8月24日付で取得し、事業参画したと発表した。

 同事業はベルギー沖約52キロメートル(水深約40メートル)の北海海域において、現在開発が進められている。総発電容量は約219メガワット、総事業費は約900億円で、資金はノンリコースプロジェクトファイナンス中心に調達する。2018年内に着工し、2020年の完工を目指す。事業期間は25年間で、ベルギー政府による補助金制度も活用し、約21万世帯分に相当する電気を供給する。欧州洋上風力市場では、発電効率向上のため技術革新による風車の大型化が進んでおり、同事業では、運転開始時には世界最大の量産型風車となる発電容量9.5メガワット、全高約190mの最新の風車23基を使用する。

 住友商事は、これまでにも日本、欧州、米国、南アフリカ、中国で風力発電事業に携わり、洋上風力発電事業では現在ベルギーにて2つ(ノースウィンド:216メガワット、ノーベルウィンド:165メガワット)、英国で2つ(ギャロッパー:336メガワット、レースバンク:573メガワット)の大型発電事業に参画している。

 同事業はパークウィンド社とのベルギーにおける4件目の共同事業であり、同事業でも共に開発・建設・操業に取り組む。パークウィンド社とは、ベルギーをはじめ他国での再生可能エネルギー案件や、新技術分野での協業も検討しており、さらなる協業を目指す。

 住友商事は同事業を通じて培う経験やノウハウを生かし、再生可能エネルギー事業に積極的に取り組み、グローバルに地球環境の保全に貢献していく。

 (注1)ベルギー大手小売チェーンのコルホイトグループ及びフランダース州投資会社PMV傘下の洋上風力発電事業開発・運営会社

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