三井化学、シンガポール子会社が高機能エラストマー「タフマー」の生産能力を増強、2020年7月完工予定

 三井化学は8月24日、シンガポールにある100%子会社Mitsui Elastomers Singapore Pte Ltd(以下、MELS)の高機能エラストマー「タフマー(R)」の生産能力を現在の年産20万トンから完工予定の2020年7月には12.5%増の22万5,000トンに増強すると発表した。

 タフマー(R)は世界トップシェアを有する樹脂改質材や軟質成形材料。柔軟で軽量な特長を有しており、自動車材、包装資材、太陽電池封止材、エンジニアリングプラスチック改質材、スポーツシューズのミッドソール材など、幅広い用途で使用されている。

 タフマー(R)需要は、世界経済の成長を背景に堅調に推移しており、特に自動車材は自動車生産台数の堅調な伸びと環境規制強化による軽量化ニーズにより、更なる拡大が予想される。三井化学はPPコンパウンド製品を中心に、自動車材メーカーへのグローバルで長期的な供給実績を有しており、今後も安定供給を継続するため、タフマー(R)の既存設備のボトルネックを解消することで、生産能力を増強する。

 三井化学およびMELSは、タフマー(R)事業拡大のために、更なる供給能力の拡充を検討しており、今後も世界トップシェアポジションの維持・強化を積極的に進めていく。

<増強内容>

製品:高機能エラストマー「タフマー(R)」

工場立地:シンガポール ジュロン島

生産能力:増強前)20万トン/年 → 増強後)22.5万トン/年

スケジュール:2020年7月完工(予定)

<MELS概要>

社名:Mitsui Elastomers Singapore Pte Ltd

本社:3 HarbourFront Place #10-01 HarbourFront Tower 2 Singapore 099254,Singapore

設立:2001年2月7日

資本金:9,630万USドル(三井化学100%出資)

社長:松永 慎也

事業内容:タフマー(R)を中心としたエラストマー製品の製造・販売

 ニュースリリース