NTN、ドイツで工作機械向け精密軸受の量産を開始、現地生産化で納入リードタイムを短縮

 NTNは8月23日、8月末よりドイツの製造会社NTN Kugellagerfabrik(Deutschland)GmbH(NTNドイツ製造)の子会社NTN Mettmann(Deutschland)GmbHで、海外で初めてとなる工作機械向け精密軸受の量産を開始すると発表した。(NTNのドイツ拠点

 NTNはこれまで、桑名製作所(三重県桑名市)を中心に日本国内で精密軸受を生産していたが、工作機械の最大市場である欧州向けには日本からの輸送だけで通常2カ月程度を要し、タイムリーに顧客に納入できないという課題があった。

 NTNドイツ製造は、1971年に日本企業として欧州で最初に設立された製造会社であり、長年にわたり現地で培ってきた軸受生産のノウハウと、既存の建屋の一部を子会社として活用することで、高い技術力が必要とされる精密軸受の生産を可能とする。

 今回、ドイツで精密軸受の量産を開始することで、欧州市場において受注後3週間で商品の供給を実現する。納入リードタイムの短縮により、今後は顧客の要望にタイムリーに対応するとともにプレゼンスを向上させ、新たな顧客を獲得することで、今年4月からスタートした中期経営計画「DRIVE NTN100」の3年間で欧州市場における精密軸受の売上高を約3割拡大する計画。

<NTNドイツ製造の概要>

会社名:NTN Kugellagerfabrik (Deutschland) GmbH(NTNドイツ製造)

事業内容:自動車向け軸受および精密軸受の製造ならびに販売

所在地:ノルトライン・ヴァストファーレン州メットマン市

資本金:18.5百万ユーロ

敷地面積:約62,000㎡

延床面積:約26,000㎡

従業員数:132名

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