豊田通商は8月23日、㈱JOLEDが実施する第三者割当増資の一部を引き受け、同社に出資したと発表した出資金額は100億円。
JOLED社は2015年の設立以来、印刷方式による有機ELディスプレイの研究開発・量産技術の確立を進めている。2016年にパイロットラインを導入し、現在、医療用モニターやハイエンドモニター向けに有機ELディスプレイを製造、納入しています。JOLED社は、世界初の印刷方式有機ELディスプレイの量産ラインを構築し、2020年に量産を開始することを目指している。
豊田通商は、モビリティ分野に限定せず、さまざまな幅広い分野でのデジタル化や技術革新へ迅速に対応し、技術を活用した「新しい市場」を創造していく方針。また電子デバイス分野では、「技術・品質・機能」に強みを持つエレクトロニクス商社である㈱ネクスティ エレクトロニクスや、電子部品・電子材料を取り扱うエレマテックなどのグループ会社を有している。
有機ELディスプレイは、シンプルな構造、薄型・軽量という特徴を持っている。また、液晶ディスプレイでは必要な背面光源のバックライトが不要で、プラスチック基板を用いることで曲げることが可能となり、車載向けをはじめさまざまな用途への活用が期待される次世代ディスプレイ。
豊田通商は、有機ELディスプレイの特徴を生かしながら、電子デバイス分野における知見・実績と、さまざまな産業分野に広がるグローバルネットワークを持つ強みを生かし、JOLED社製の有機 EL ディスプレイの市場開拓・販売拡大を目指す。
<JOLED社概要>
会社名:株式会社 JOLED(ジェイオーレッド)
本社所在地:東京都千代田区
設立年:2015年 1月
代表者:代表取締役社長 石橋 義
事業概要:印刷方式有機 EL ディスプレイならびにその部品、材料、製造装置および関連製品の研究、開発、製造、および、販売