㈱SCREENファインテックソリューションズ、印刷方式有機ELディスプレー量産を目指すJOLEDに20億円出資

 ㈱SCREENファインテックソリューションズ(本社:京都市上京区)はこのほど、有機ELディスプレーを手掛ける㈱JOLED(本社:東京都千代田区)に対して20億円を出資したと発表した。

 今回出資したJOLEDは、有機ELディスプレーの量産開発加速および早期事業化を目的としてソニー、パナソニックが有する有機ELディスプレーの開発部門を統合し、2015年1月5日に発足した企業。同社は、世界初となる印刷方式を用いた有機ELディスプレーの量産化実現に向け、注目を集めている。

 SCREENファインテックソリューションズは、世界トップシェアの液晶ディスプレー用コーターデベロッパーで長年培ったノウハウを基に、2017年11月より第6世代基板対応の有機ELバックプレーン製造工程用コーターデベロッパー「SK-E1500G」とタッチセンサーパネル製造工程用コーターデベロッパー「SK-E1500H」、有機ELディスプレーのフレキシブル化のニーズに対応するポリイミド※塗布装置「SK-P1500G」を販売するなど、有機ELディスプレーの製造に注力した製品開発・製造・販売を進めている。そして今回の出資により、JOLEDが進める印刷方式有機ELディスプレーの量産に向けた印刷設備の開発・製造・販売・サービスの展開において協力していく。

 SCREENファインテックソリューションズは、今回の「SK-Pシリーズ」の発売により、需要の拡大が見込まれる次世代ディスプレーに対応したポリイミド塗布システムの業界標準を目指す。そして、今後もディスプレーパネル業界のさまざまなニーズに応え、同分野の発展に貢献していく。

※ 高分子化合物の総称。非常に高い機械強度、優れた耐熱性、電気絶縁性を持ち、耐薬品性にも優れている。ポリイミドフィルムは、OA機器やカメラ用のフレキシブルプリント配線板、電線の層間絶縁材や半導体の保護膜などとして広く利用されている。

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