日立子会社のホライズン社、英国原子力建設推進でベクテル社をPMCに任命、日立・日揮とエンジニアリング契約

 ㈱日立製作所の子会社で英国における原子力発電事業開発会社であるHorizon Nuclear Power Limited(ホライズン社)は8月22日、ウィルヴァ・ニューウィッド(英国アングルシー島)における原子力発電所の建設(ホライズンプロジェクト)を強力に推進する体制を構築するため、PMC(プロジェクトマネジメント受託会社)としてBechtel Management Company,Ltd.(ベクテル社)を任命し、契約を締結したと発表した。ホライズン社は、ベクテル社とのワンチーム体制を構築することでプロジェクト全体のマネジメント力を強化し、ホライズンプロジェクトの成功に向け、引き続き、強力に推進していく。

 また同時にホライズン社は、日立の英国における原子力事業子会社であるHitachi Nuclear Energy Europe,Ltd.(HNE)およびJGC New Energy UK Limited.(日揮)との間で、エンジニアリングをさらに進めるための契約を締結した。HNEは改良型沸騰水型原子炉(ABWR)、日揮は主機以外の周辺システムに関するエンジニアリングを継続していく。今回の契約締結によって、ホライズンプロジェクトの推進体制はさらに強化され、次のフェーズに進むことが可能になる。

 ベクテル社は、120年にわたる大規模プロジェクトにおける経験とノウハウを有しており、英国においては60年以上の間、発電プラント、精錬プラント、鉄道システム、通信ネットワークをはじめさまざまなプロジェクトの設計から建設に携わっている。また、150件以上の原子力プラントに関与し、71の建設エンジニアリングと、42の建設実績がある。今回の契約によりベクテル社は、ホライズンプロジェクトにおける中心的な役割を担うPMCとして、ホライズン社と一体となってサプライヤーとの契約や商務交渉をはじめとするプロジェクトマネジメントの監督業務を進めていく。

 HNEは、ABWRプラントへの開発と実用化を含めて、50年以上にわたり20基以上の沸騰水型原子炉(BWR)プラントに携わってきた日立の経験を生かし、また日揮は、国内外のプロジェクトで培ってきた技術や知識をベースに、エンジニアリングを継続していく。

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