井関農機、1~6月売上は2.6%増の822億円、通期売上は65億円減額修正

 井関農機が8月8日発表した2018年12月期第2四半期累計(1~6月)連結業績によると、売上高は前年同期比2.6%増の822億2,800万円となった。うち国内は、新商品を投入した田植機や作業機・補修用部品・修理収入が好調に推移したことなどにより、同1.8%増の639億2.000万円、海外は、中国での現地在庫調整による田植機半製品の出荷減があるものの、取引条件変更による影響が無くなった北米の増加に加え、欧州におけるヰセキフランス社の増収などにより、同5.1%増の183億700万円となった。

 利益面は、営業利益は施設不採算工事や子会社合併に伴う退職給付計算原則適用による一時的負担のほか、排ガス規制対応商品の開発費用や人件費等の増加により、同22.6%減の21億9,900万円となった。

 経常利益は、為替差損や持分法投資損益の悪化に加え、前年同期にあった補助金収入が無くなったことなどにより、同45.5%減の18億3,900万円となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は、税金費用が減少し同24.9%減の16億4,800万円となった。

 国内農業環境は、農業の構造的な変化が進む中、農機市場は回復に向けて底を打ちつつある。井関農機は、新商品投入や顧客対応の充実を図るなど、引き続き販売量の拡大に努めた。海外では、主力地域である北米、欧州、中国、ASEANでの販売強化に努めた。

 2018年12月期連結業績は、第2四半期の業績と足もとの受注状況を踏まえ、売上高1,580億円(前回予想1,645億円、前期比0.2%減)、営業利益45億円(同、同13.8%増)、経常利益43億円(同、同1.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益32億円(同、同14.0%増)と売上高のみ65億円減額修正した。

 井関農機の2018年12月期第2四半期決算短信

 第2四半期補足資料

 第2四半期決算説明資料