■2018年は12%増の100万台、900億ドルの見込み
英KHLグループのOff-Highway Research(オフ・ハイウェイ・リサーチ)は8月10日、2018年における世界の建設機械販売台数は、前年比12%増の100万台に達し、中期的には年間100万台前後で安定し、小売価値は約1,000億ドルであるとの見通しを発表した。
オフ・ハイウェイ・リサーチによると、世界の建設機械の販売台数は、2017年の27%増に対し、2018は12%の増加が見込まれ、総販売台数が約100万台に達する見込み。販売の合計は、990億ドルに達すると予測している。以下、地域別の見通し。
中国はインフラ投資の継続により、建設機械販売台数は2017年の81%増に続き、今年は31%の伸びが見込まれている。中国の建設機械は、283,500台(移動式クレーンと道路機械を含めると325,000台)の需要があり、世界最大の建設機械市場となっている。
また、アジアの発展途上国では、インドの建設機械市場は3年連続で2桁の成長を遂げる見込み。インドの建設機械需要は、2015年に前年比39%の急増から、2017年には15%増、2018年には16%増が見込まれている。2018年は初の7万台超えが予想され、インド市場の価値は35億米ドルに達する見通し。
北米の建設機械需要は堅調に推移している。北米市場は、2016年は選挙に向けての不安定により販売が中断したが、2017年に成長が再開し、2015年の水準に戻った。2018年の販売台数は前年比13%増加し、ほぼ20万台に達すると予測されている。
北米市場と同様に、欧州での建設機械需要は良好な水準にある。世界的な危機以来、2017年の販売は16万台を超え、2018年には16万5000台に達する見通し。しかし、これはこのサイクルで欧州の最高水準を示すことが期待される。
日本は今年成長が見込まれない数少ない建設機械市場の一つである。今後数年間で需要は伸びるはずだが、日本市場は年間6万~6万5,000台と比較的小さい。
世界の他の地域では、いくぶん混在していることが証明されている。アジア市場の発展は2017年に大幅に改善され、2018も引き続き改善を続けている。しかし、中東と中南米は依然として非常に弱いが、成長は回復しているようだ。
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