三菱日立パワーシステムズ(MHPS)、ベトナム北部の総出力133万kW級火力発電所建設プロジェクトに参画

 三菱日立パワーシステムズMHPS)は89日、丸紅韓国電力公社KEPCO)がベトナム北部のタインホア(Thanh Hoa)省で進めるギソン2Nghi Son II)火力発電所の建設プロジェクト向けに、蒸気タービン発電設備2系列を受注したと発表した。総出力133kWで、同国の経済成長促進および国際競争力強化を電力供給面から支えるもの。2022年の完成・運転開始を予定している。

  同発電所は、首都ハノイの南方約200kmの臨海部に位置するギソン地区に建設される。丸紅とKEPCOの折半出資による特別目的会社(SPC)が運営。MHPSは、同SPCから設計・調達を発注された韓国の斗山重工業(Doosan Heavy Industries & Construction)を通じて受注した。

  同発電設備は、石炭焚き超臨界圧ボイラー、蒸気タービン、ならびに発電機を中心に構成される。MHPSは、高効率蒸気タービン、発電機それぞれ2基と、関連機器を供給する。

  ベトナムでは、2016年に政府が公表した国家電源開発計画「第7次電力マスタープラン改訂版」に基づき、2016年から2030年までに約5,500kWの新規火力発電案件が計画されおり、高効率の火力発電設備が求められている。今回の案件もこうした動向を受けたもので、MHPSがこれまでベトナムで手掛けてきた火力発電案件の実績に対する高い評価が受注につながった。

  MHPSは引き続き、201611月に設置したハノイ駐在事務所を情報の収集・発信拠点として、ベトナムの旺盛な電力需要にきめ細かく対応し、同国の経済発展に不可欠な電力の安定供給に寄与していくとともに、高効率の発電技術を提供することで、エネルギーの低炭素化を促進し地球環境の保全に貢献していく。

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