ヤマハ発動機、産業用無人ヘリコプターを用いた工事用資機材の運搬事業を開始

 ヤマハ発動機と子会社の西日本スカイテック(福岡県筑紫野市)は8月6日、九州電力の協力のもと、産業用無人ヘリコプターを活用した工事用資機材運搬の実用化について検証を行ってきたが、実用化の見通しが得られたため、2019年度からの本格的な事業化を目指すことになったと発表した。(ヤマハ無人ヘリコプター取り扱い店

 ヤマハ発動機と西日本スカイテックは、九州電力の送電線建設工事現場(50万ボルト日向幹線新設工事、2022年6月運用開始予定)において、2017年度から自動航行無人ヘリコプター「FAZER R G2」を用いた工事用資機材運搬試験を行ってきた。今年5月には、宮崎県日向市において1日あたり672kg(最大積載量26.5kg)の資材運搬を実現している。

 今後は、九州電力の協力のもと、資材の積載方法の改善などの取り組みを通じて、安全運搬効率や資材運搬能力の向上・強化を図り、九州を始めに全国各地での事業開始に向けた準備を着実に進めていく。

<FAZER R G2 主要仕様諸元>

 全長×全幅×全高:3,665mm×734mm×1,226mm

 原動機種類/気筒数配列:水冷・4ストローク・OHV・2バルブ/水平対向2気筒

 総排気量:390cm3

 燃料種類/燃料タンク容量:レギュラーガソリン/12L

 積載重量(※1):35kg/20℃、1気圧

 ※1 「積載重量」は燃料が半分(6L)での運用を想定している。

<西日本スカイテック株式会社の概要>

 設立:1989年8月1日

 資本金:1,500万円

 本社所在地:福岡県筑紫野市原田5丁目1番地18

 代表:長谷 吉博

 事業内容:九州・沖縄における無人航空機の販売、散布、点検及び整備、操縦士・整備士の教育・養成等

 ニュースリリース