ヒアブ(Hiab)、イタリアEFFERを買収、クレーンで世界的なリーダーシップの野望を強化する

 フィンランドのCargotec(カーゴテック、本社:ヘルシンキ)は7月31、ロード・ハンドリングの世界的リーダーであるHiabが、イタリアに本拠を置くCTEグループ(本社:Rovereto)から企業価値5,000万ユーロ(約65億円)のEffer(本社:Minerbio)ローダー・クレーン事業を取得する契約を締結したと発表した。今回の買収は、クレーンの世界的リーダーであり、顧客の優先パートナーであるというHiabの野望が大きく前進したことを意味するとしている。

 Hiabは2016年以来、近代化のためにHIABローダー・クレーンのポートフォリオを根本的に更新して拡張した。最近では、2018年5月に軽量レンジクレーンが発表された。Efferの買収により、Hiabはローダー・クレーンのポートフォリオを補完し、特に100トン以上の大型クレーンを拡張し、Efferはグローバルリーダーとして認知される。さらにHiabクレーンブランドには、LOGLIFTとJONSEREDの林業およびリサイクルクレーン、ならびに2017年10月の買収に続く、ブラジルのArgosローダー・クレーンが含まれる。

 HiabとEfferは、忠実な顧客と信頼できるパートナーによって支持されている、特定のクレーンセグメントとアプリケーション分野で有数かつ有名なプレミアムブランドEfferはHiabのブランドとして、そしてディーラーネットワークを通じてHiabの一部として引き続き機能する。

 「私はEfferをHiabの家族に迎え入れることを嬉しく思っています。この買収は、ロードロード・ハンドリングの世界的リーダー、特にHiabが75年前に設立した業界であるローダー・クレーンの成長戦略に沿った大胆なステップです」と、HiabのRolandSundén(ローランド・サンデーン)社長は述べている。

 1965年に設立されたEffer社は、ナックルブームクレーンの開発と製造で50年以上の経験を持ち、3〜300トンの持ち上げ能力を持つトラッククレーン、特殊用途のトラッククレーン、およびマリンクレーンを含む製品ラインナップを取り揃えている。

 Effer S.p.A.はイタリアMinerbioに本社を置き、従業員は400人。流通は世界60カ国以上の100以上のディーラーのネットワークを通じて管理されている。2017年のEfferの売上は約7,100万ユーロ(約92.3億円)、約610万ユーロ(約7.9億円)の営業利益を生み出している。

 「Hiabは、世界規模で、Efferの継続的な成長に最適な機会を提供しています。私は、Efferがこれまでと同様に誇り高い過去、情熱と信頼性への情熱、革新の推進力を持つ組織の一員になっていることを嬉しく思います」とEfferのLorenzo Cipriani(ロレンツォ・シプリアニ)CEOは述べている。

 「HiabとEfferは、包括的なクレーンポートフォリオを持ち、補完的な地域で強力なグローバルな販売とサービスを提供することで、お客様の潜在的な可能性を最大限に引き出す、お客様の強固なパートナーになるでしょう」とHiabのJoakim Andersson(ジョアキム・アンダーソン)Cranes上級副社長は述べている。

 この買収は、2018年後半に受領される予定の規制当局の承認を条件としている。Efferの業績は、決算日からHiabに統合される。

Hiabについて

 Hiabは、ロード・ハンドリング機器、インテリジェントサービス、デジタル接続ソリューションを提供する世界有数のプロバイダ。業界のパイオニアとして、世界中の3,300人以上の従業員が、顧客のビジネスの効率を高め、インテリジェントな荷役の未来を形作るという同社のコミットメントに焦点を当てている。

 Hiabの製品には、HIABローダー・クレーン、LOGLIFTおよびJONSERED林業およびリサイクルクレーン、MOFFETTトラック搭載フォークリフト、MULTILIFT取り外し可能部品、ZEPRO、DEL、WALTCOブランドのテールリフトなど、クラストップクラスの荷役機器が含まれる。Hiab’s ProCareTMサービス、受賞歴のあるHiVisionTMクレーンコントロールシステム、HiConnectTMプラットフォームは、顧客に付加価値のあるインテリジェントなサービスと接続されたソリューションを提供するための絶え間ない努力を実証している。

 HiabはCargotec Corporationの一部。2017年のCargotec(Nasdaq Helsinki:CGCBV)の売上高は約32億ユーロで、11,000人以上の従業員を抱えている。Hiabの売上高は33%の10億8,400万ユーロ(2017年実績、約1,409億円)で、PALFINGERの14億7,100万ユーロ(約1,912億円)に次ぐ。

Efferについて

 Efferは、3〜300トンの持ち上げ能力を持つ、トラック搭載型ローダーと船舶用クレーンの世界的に有名なメーカー。50年以上にわたり、Efferの使命は、世界中の持ち上げ専門家に最大の価値をもたらす厳しい作業に優れたパフォーマンスを提供する高品質の製品を作り出すことだった。イタリアのMinerbio(BO)に本社を置くEfferは、400人の従業員規模。

 Efferは2005年以来CTEグループの一員となっている。CTEグループは、マテリアルと人材の持ち上げと取り扱い分野のヨーロッパグループで、トラック搭載型自走航空機作業プラットフォーム、火災・救助のプラットフォームおよびその他の機器を扱っている。Efferのクレーンはすべて、イタリア国内の施設で設計、開発、製造、テストされており、約60カ国にまたがるディーラーネットワークを通じて提供されている。

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