住友重機械工業が7月31日に発表した2019年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、受注高は、産業機械及びその他の部門を除く全部門で増加し、前年同期比23%増の2,276億円となった。売上高は、その他の部門を除く全部門で増加し、同21%増の2,027億円となった。
損益面では、精密機械などの部門で減少したものの、建設機械、産業機械及び環境・プラントの部門で増加し、営業利益は同45%増の172億円、経常利益は同38%増の170億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同26%増の109億円となった。~以下、各部門別の状況。
<機械コンポーネント部門>
国内、欧米、中国の中小型及び大型の減・変速機、ロボット用精密減速機の市況が堅調に推移し、受注、売上とも前年同期に比べ増加した。受注高は308億円(前年同期比11%増)、売上高は271億円(同10%増)、営業利益は21億円となった。
<精密機械部門>
プラスチック加工機械で中国の電気電子関連の高い需要が持続したこと、極低温冷凍機で半導体関連の需要は減少したもののその他の需要は堅調であったことなどから、受注、売上とも前年同期に比べ増加した。受注高は513億円(同18%増)、売上高は406億円(同9%増)、営業利益は32億円となった。
<建設機械部門>
油圧ショベル事業は、中国他海外向けで需要が伸長したことから、受注、売上とも前年同期に比べ増加した。建設用クレーン事業は、北米市場が回復傾向にあることや国内需要も堅調に推移したことなどから、受注、売上とも前年同期に比べ増加した。受注高は756億円(同17%増)、売上高は710億円(同26%増)、営業利益は66億円となった。
<産業機械部門>
受注は、産業機器事業の医療関連は増加したものの、産業用タービンや運搬機械事業の減少により前年同期比減少となった。一方、売上は、産業機器事業の医療関連や鍛造プレス等が牽引し、前年同期比増加となった。受注高は182億円(13%減)、売上高は208億円(同2%増)、営業利益は18億円となった。
<船舶部門>
船舶事業は、市況低迷が継続し、前年同期と同様に新造船の受注はなかった。また、引渡しは前年同期は2隻だったが、第2四半期は1隻だった。受注高は67億円(同105%増)、売上高は96億円(同9%増)、営業利益は11億円となった。
<環境・プラント部門>
エネルギープラント事業は、バイオマス発電設備の受注の増加やSumitomo SHI FW Energie B.V.を連結子会社化したことから、受注、売上とも前年同期に比べ増加した。一方、水処理プラント事業は、売上は前年同期に比べ増加したものの、受注は前年同期に比べ若干の減少となった。受注高は433億円(同89%増)、売上高は321億円(同76%増)、営業利益は20億円となった。
<その他部門>
受注高は17億円(同7%減)、売上高は16億円(同6%減)、営業利益は5億円となった。
■2019年3月期の連結業績予想
2019年3月期の連結業績予想は、売上高8,500億円(前期比7.5%増)、営業利益640億円(同8.5%減)、経常利益618億円(同8.4%減)、当期純利益380億円(同9.6%減)と5月8日公表値を据え置いている。第2四半期連結会計期間以降の主な為替レートは、1ドル=105円、1ユーロ=125円と想定している。
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