不二越、DLC成膜用ハイブリッドイオンプレーティング装置を市場投入

 ㈱不二越は7月31日、高品質かつ高速なDLC(ダイヤモンド・ライク・カ―ボン)成膜を実現するハイブリッドイオンプレーティング装置「SPS-2020」を開発、航空機、自動車、産業機械など分野に8月から市場投入すると発表した。標準本体価格は、1億2,000万円(税抜)で、年間6台の販売を見込んでいる。

 金属製品の長寿命化・性能向上などを狙いに、幅広い産業分野でコーティング加工が行われている。特に、炭素を主成分とする非晶質のカーボン硬質膜であるダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜の需要は、耐摩耗性・非凝着性・低摩擦性から、アルミ切削用ドリルなどの工具や、プラスチックやガラスレンズ、アルミ部品向けの金型、クラッチプレートやピストンリングなどの自動車部品にも広く用いられ、年率10%を超えるスピードで市場規模が拡大し、DLC成膜装置の高品質化・高速化のニーズも高まっている。

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